MTGレガシー 蛸飯ガイド
気づけばMOばっかりやってるMO中毒患者のマイアンです。
たいした戦績は無いけど、セファリッド・ブレックファーストを延々リーグでプレイしたので雑感と自分が使ってるリストの紹介を。
定番リストと独自リスト、合わせて200ゲームくらいはプレイしたと思う、勝率は60~70%は出せれてるので、環境の立ち位置としては悪くないと思ってる。
・セファリッド・ブレックファーストってどんなデッキ?
①セファリッドの幻術師とコーの遊牧民を戦場に出す。
②コーの遊牧民の能力を何回もセファリッドの幻術師に起動する
③セファリッドの幻術師の能力が何度も誘発して山札が全て墓地に。
④戦場に出たナルコメーバをコストに戦慄の復活でタッサの神託者を戦場に出して勝ち!
…とどのつまり、クリーチャー2体での2ターンキルが可能なコンボデッキである。
まあ、各種除去、カウンター、(サイドからの)墓地対策すべてが効いてしまうコンボであるので、実際のところ2ターンキルできることはあまり無い。ただしクリーチャー主体のコンボデッキであるので、チャンプブロックでしのいでいる間にコンボが成立したり、コンボが成立しなくてもちまちまと殴り勝つ事も少なく無いデッキである。
早速だが一般的なリストが以下のリストとなる。
それぞれのパーツの解説をしていこう
メインボード
・魂の洞窟
クリーチャーを中核に据えたコンボデッキであるので、このカードの優位性は疑うまでも無い。ただしあまり入れすぎるとドロースペルの為の青マナが用意できなくなる場合もあるので2~3枚が適正と考えている。
指定はセファリッドの幻術師を通す為ウィザードが多いが、コーの遊牧民と石鍛冶の神秘家に共通するコーや、サイド後に護衛募集員→宮殿の看守をするために人間を指定する場合もある。
・霊気の薬瓶
これもクリーチャーを中核に据えたコンボであるので、これがあることによりカウンター呪文への耐性が大きくなるし、インスタントタイミングでコンボを成立させる手段でもある(山札を墓地に送ってさえしまえば後はなんとでもなる、ただし、相手ターンに行う場合はドローステップに引くカードを残すよう注意する必要はあるが、相手の呪文がセファリッドの幻術師を対象に取ってきそうな場合など、想定以上に山札を削られないように注意)
・コーの遊牧民
コンボパーツ。相手が除去手段を火力に頼っている場合、他のクリーチャーを霊気の薬瓶から着地させてやれば火力から守る事ができるし、真の名の宿敵がいればダメージでは死なない生物となる。
また、スレイベンの守護者、サリアなども、先制攻撃のダメージを他の生物に移し替える事によって戦闘で打ち取る事ができたり、マイナー生物であるが故の相手のミスを誘っていける。
・手甲
石鍛冶の神秘家でサーチできる追加のコーの遊牧民。ただし装備がソーサリータイミングであるが故、インスタントタイミングでセファリッドの幻術師を除去されてしまうとコンボが成立しない為注意が必要。
虚空の杯をX=1で設置されてコーの遊牧民が解決できない場合は、魂の洞窟からコーの遊牧民を出しても良いが、石鍛冶の神秘家の能力で手甲を出せる事も忘れてはならない。
・渦まく知識 思案
定番パーツであるので多くを語る必要は無いかと思うが、手札に来てほしくないカード(ナルコメーバ、戦慄の復活、タッサの神託者、陰謀段式療法)が多い関係上、極力渦まく知識はシャッフル手段がある時にのみ唱えるようにしたい。霊気の薬瓶がカウンター1で場にある場合は、相手のエンド時に渦巻く知識を唱え、アップキープに薬瓶から石鍛冶の神秘家を出してシャッフルできるのはよく使うテクニックなので覚えておきたい。
・陰謀段式療法
基本的にはセファリッドの幻術師とコーの遊牧民が揃い、山札を墓地に落としつつの最終安全確認の為に使うので、指定は意思の力や外科的摘出とする事が多い。
また、本来墓地に送るべきコンボパーツを手札に抱えてしまっている場合には自分を対象として唱える事で処理が可能となる。
手札に引いてしまったナルコメーバや、能力を使い終わった石鍛冶の神秘家、護衛募集員など、フラッシュバックに充てる生物は数多い為、通常プレイも積極的に視野に入れるべき。基本的には相手の脅威よりも、こちらのコンボを阻害するカード(意思の力や外科的摘出、除去、緑だと輪作なども)を指定していくが、このデッキで一番プレイが難しいカードであるのは間違い無いと思う。このカードの使い方で勝率が5%は変わる。
・石鍛冶の神秘家
手甲を持ってくるのが基本的な使い方だが、コーの遊牧民をすでに引いている場合などは殴打頭蓋をサーチして、相手の除去の避雷針とするプランが有効である。また、サイド後にフェアプランを取り真の名の宿敵をサイドインする場合は、梅沢の十手と合わせて青白石鍛冶の様に動くこ事もできる。
・セファリッドの幻術師
コンボパーツ。能力は意外と起動する場面が多く、時間を稼ぐだけでなく自身に起動することによって山札を削る能力も誘発するので、渦巻く知識で積んだ不要牌を処理したり、ナルコメーバや陰謀段式療法が墓地に落ちるのを期待することができる。ただし殴打頭蓋が落ちてしまうと石鍛冶から殴打頭蓋を出すプランができなくなる点は注意が必要。
また、実際にその状況に出くわしたことはないが、暗黒の深部からマリットレイジトークンを出されたとしても横にナルコメーバがいれば耐え続ける事が可能である。
・目くらまし 意思の力
こちらも定番なので特に語る事は無いが、意思の力でナルコメーバをコストにした場合、コンボ成立時の戦場に残る生物の数は考慮をしながら動く必要がある。最低限3体クリーチャーが残れば戦慄の復活は打てるが、安全確認の為の陰謀段式療法で+1体、手札に引いてしまったコンボパーツがある場合は陰謀段式療法を自分に唱えて捨てる必要があるためこれも+1体必要となる。また、当たり前ではあるがタッサの神託者を意思の力のコストにするとコンボが成立できなくなる。
・ナルコメーバ
コンボパーツ。意外と通常プレイしても手甲を装備すればデルバーと相打ちできたり、陰謀段式療法のコストにもなるので、通常プレイも視野に入れる。意思の力のコストにもなるので、渦巻く知識で戻す際は他に不要なカードが無いか一考して欲しい。
・タッサの神託者
コンボパーツ。手札に来てほしくないとは上記で書いたが、一応占術があるため通常プレイでもプレイアブルではあるし、サイドボード後に黒力戦を出された時などは手札に引いて欲しいカードとなる。
ただし、戦場に出す場合は剣を鋤になどで追放されてしまうとコンボが成立しなくなるので注意が必要。
一度能力が誘発してしまえば解決時に山札がなくなってさえいれば勝利条件を満たせる為、神託者が手札にあり、コーの遊牧民とセファリッドの幻術師のコンボが成立している場合は山札を削る前にタッサの神託者を唱えた方が安全である。
・むかしむかし
サーチカード。0マナで打てる可能性があるのは強いが外れも多く、意思の力のコストにもならない為、個人的には定業に差し替えたい枠。
どこかの記事でも書かれていたが、スタックで渦巻く知識を唱えると不要牌の処理もできるので忘れずに。
・護衛募集員
サーチカード兼、ブロッカー兼、陰謀段式療法のコスト兼、サイド後のプランへの貢献と3マナではあるが汎用性は高い。3枚入れると手札に余りがちになるので2枚が適正だと思う。
・戦慄の復活
コンボパーツ。一番手札に欲しくないカードだけど、一応通常プレイできるのは忘れてはいけない。セファリッドの幻術師が戦場にいるならコーの遊牧民が墓地に落ちるのを期待して積極的に能力起動するべき。
・殴打頭蓋
デッキの中で一番浮いているカードではあるが、たまにこれだけで勝ってしまう事もある枠。石鍛冶から着地させるために無理やりカウンターを使って守ることはあまりなく、あくまで囮として使う場面の方が多い。
サイドボード
・剣を鋤に
対デルバーへの時間稼ぎ、また各種ヘイトベアーへの対策として。
・宮殿の看守
サイド後のフェアプランを確立させるカード、毎ターン2枚引いていればそのうちコンボにもたどり着く。
・タッサの神託者
相手の墓地対策への対策として。どのカードが使われるかわからない墓地対策カードを対処するより、コーの遊牧民とセファリッドの幻術師を揃えて、手札からタッサの神託者を唱える方が確実であるので追加の1枚。
・真の名の宿敵
サイド後のフェアプラン。相手はコンボ対策カードをサイドインするはずであるので、そのプランを崩しに行けるカード。
相手もコンボデッキの場合は悠長なのでサイドインしないが、デルバーやデスタクといったフェアデッキ相手には有効な手段となる。
・外科的摘出
墓地利用デッキはもちろん、自分より早いコンボデッキへのせめてもの対処手段として。MOだと墓地利用デッキが多い為入れているが、テーブルトップでは不要かもしれない。
・思考囲い
これも自分より早いコンボデッキへの対抗手段として。また、マナ基盤が強く目くらましが効きにくいデッキには入れ替えるべきだし、BUGなどはフェアプランを取っても相手の方が強い場合が多く押し切れない事が多々あるので、コンボ強行プランを取る場合もある。そのサポートとして。
・疫病を仕組むもの
護衛募集員でサーチできるヘイトベアー対策。単純に除去兼生物として優秀であるので、真の名の宿敵、宮殿の看守をサイドインする場合は大体こいつもサイドインする事になる。
・フェアリーの忌み者
これもMO特有かもしれないが、別館の大長に妨害されないリアニメイト対策として。一応護衛募集員でサーチできる利点もある。
・梅沢の十手
フェアプランを強固にするカード。また、出されるとコンボが成立しなくなる疫病を仕組むものを対処できるカードである。
サイドボーディングについては、デッキタイプが多岐にわたるレガシー環境の為、すべてを語る事は難しいが。おおまかに以下の2つのパターンに分かれる。
①コンボ強行プラン
思考囲いと、相手の対策カードへの対策手段をサイドインし、主に石鍛冶の神秘家、殴打頭蓋をサイドアウトする。
②フェアプラン
相手のコンボ妨害要素が強いと判断される場合は、真の名の宿敵を中核にフェアプランを取る。サイドアウトされるのはコーの遊牧民、目くらまし、意思の力あたりがメインになるが、注意点としてはコーの遊牧民しかりコンボパーツは最低限は残す事。フェアプランに対処させているうちにコンボを決める、またはコンボを妨害させているうちにフェアプランを成立させるを目指すべきである。
あとは経験あるのみである。
さて、ここまでが一般的なセファリッド・ブレックファーストの概要である。
おおよそこのリストで調整を続けた結果、以下の問題点が浮かび上がってきた。
①相手の対策カードへの対策カードをサイドインするかどうかの難しさ。
コンボの特性上、冒頭でも書いたがクリーチャー除去、カウンター、墓地対策、すべてがセファリッドブレックファーストのコンボを妨害可能な要素であり、その対策への対策を適確にサイドインするのは難易度が高く、読み外した場合は即座に勝つ手段が断たれてしまう場合もあるし、不要なカードを手札に抱えてしまう事になりかねない。
②サイド後のむかしむかし、霊気の薬瓶の有効活用ができない場合が多い
上記サイドプランで語ったコンボ強行プランをとる場合、石鍛冶の神秘家が通常サイドアウトされてクリーチャーの枚数が減る関係上、むかしむかしや霊気の薬瓶が有効活用できず、不要牌になってしまう事が多々あった。
③外科的摘出への弱さ
サイドボードでの採用率が非常に高い外科的摘出。これを打たれると、カウンターできない限りはコンボが成立不可能になる点。スニークショーの様に複数のコンボパターンがあればまだ良いのだが。
そこで思いついたアプローチがこのカードだ。
元々セファリッドブレックファーストを死儀礼のシャーマンが現役の時代にも使用していた自分だったので、わりかしすんなりとこの発想に思い至った。物は試しと4枚生ける願いを採用した初リーグで4ー1し、その後も調整を続けて平均勝率70%程度出しているリストが以下である。
このリストは一般的なリストと比べ、メインデッキのコンボパーツが3枚である点、むかしむかしを採用していない点から2ターンキルの発生率は劣る構成にはなっているが、冒頭でも語ったようにあらゆる対処手段が効いてしまうこのデッキにおいて、そもそもセファリッドブレックファーストが2ターンキルを積極的に狙う必要は薄いと考えている。
その替わり、3ターンキルの確立や、有効牌を引き込める確立はこのリストの方が高くなっており、安定性を高める事に成功している。
また、大きな利点としてサイドボーディングが簡単で読み違いが発生しにくくなった事が大きい。何せ対策カードがクリーチャーか土地であるなら、サイドインする必要すらないのだから!
それではこのリストの詳細について説明していこう。
・1枚のみの魂の洞窟
一般的なリストでは2~3枚が適正であると書いたが、生ける願いの緑マナ確保の為に枠を割くことになった。しかし結局のところコンボパーツどちらかがカウンターされればコンボは成立しない、かつコンボパーツのクリーチャータイプが一致していないし、サイド後に真の名の宿敵を複数枚サイドインしてフェアプランのみを狙う必要も無くなったため、1枚で十分と判断した。
・トレストの使者、レオヴォルド
コンボを妨害され、お互い消耗戦になった場面で活躍するカード。
相手のドロースペルを実質無効化できるのが大きく、デッキ内の有効牌の枚数差がつく為、消耗戦後にコンボを探す時間を稼ぐ事ができる。
一般的なリストでは宮殿の看守が収まっていた枠であるが、消耗戦をしてくるデッキには不毛の大地が採用されている場合が多く4マナが確保しにくい点、また、通常霊気の薬瓶のカウンターは2で維持するので4まで増やすのに時間がかかる点などを考慮して採用となった。
・(サイドボードの)タッサの神託者
このカードは一般的なリストでの採用と意味がまったく異なり、サイドインすることは一切無い。相手の墓地対策に対してサーチすることにより、相手が何枚墓地対策カードをプレイしていようが関係なく勝利する事ができる。
また、外科的摘出をされてもサイドボードには当然影響が無い為、コンボを成立させる事が可能となった。
一般的なリストではセファリッドの幻術師を外科的摘出されてもコンボ成立が不可能となるが、このリストであればまだデッキに4枚のセファリッドの幻術師がいる事となる。
・陰謀団のピット
生ける願いでサーチ可能な疫病を仕組むものを中心としたヘイトベアー対策。
特に疫病を仕組むものは現在のレガシーにおいて非常に採用率が高く、また対処しなければコンボが成立できないやっかいなカードである。その為一般的なリストでは他の有効な対象が少ないのに剣を鋤にをサイドインしたり、梅沢の十手を活用する為に石鍛冶の神秘家をサイドアウトできない選択を迫られる必要があった。しかしこのリストならばそんなジレンマからは解消される。何せサイドインしなくとも4枚の対処手段が既にデッキに入っている。
と…ここまで語っておいて5-0リストへの掲載は未だされず(当然何回か5-0はしてるんだけど)レガシーチャレンジでは1-3ドロップという不甲斐ない戦績であったので、そろそろこのリストに日の目を浴びせたいが故の自己満足記事でした。
乱文失礼。読んでくれてありがとう!
あなたも良き蛸飯生活を!