手相に現れたネガティブな印をどう伝えるか?
ふたつの言葉のちがいを比べてみてください。
A「コロナにかかるとこうなって、ああなって、大変ですよね。だから、コロナにかからないように、しっかりと免疫力を高めていきましょう!」
B「私たちには、自然治癒力が備わっています。コロナで大変な世の中ですけれど、しっかりと免疫力を高めていきましょう!」
どうでしょう?
前者Aと後者Bでは、ずいぶん印象がちがうのではないでしょうか?
もしかしたら、Aの言い方のほうが好きだ、という方もいらっしゃるかもしれません。
具体的に、「こうなると嫌だ」というのが目に見えるから、そうならないように目的を持って行動することができる、という思考回路。
日本の教育システムは、どちらかというと、こっちに近いのでしょうか。
点数が低いなんて恥ずかしいから頑張らなくちゃ、というような・・・。
私は・・・Bの言い方のほうが好きです。
なんか、ボヤ〜っとしているようにも感じられますが、私は、お客様と対面したり、オンラインやメールでお話しするときにも、こちらの言い方を採用しています。
手相を観る際にも、ネガティブな印を見つけたときに、それをどう捉えてどうお伝えするのか。
これは、とても大切なことだと思っています。
たとえば、障害線や島などの、「良くない線」とされている印を見つけた場合。
A「あなたはこのままいくと、トラブルに遭いますよ。トラブルに合わないように氣をつけてくださいね(こうしたらいいですよ)。」
B「「この先、ちょっと思い通りにいかないことがあったとしても、それを乗り越えると、ひとまわり大きな自分になっていることに気づくと思います。」
どうでしょう?
一見、Aの言い方は、具体的で親切に感じられるかもしれません。
でも、これは、1歩まちがえると、”「不安」からくる発信” にもなりかねない。
「不安」を見せておいて、その不安を回避するためのツボを買わせる占いの手法的な・・・。
いやいや、ツボこそ買わせないし、ちゃんとそうならないためのアドバイスをしてくれるんだからいいでしょ、とも思うけれど、
繊細な人は「トラブル」という言葉が心に残ってしまうことがあります。
だから、私だったら、Bの言い方を採用します。
AとBでは、どこがちがうのか?
それは、「不安」を基盤としているのか「安心」を基盤としているのか、というところなのではないでしょうか。
「不安」という材料を持ってきてそれを見せて、不安が現実化しないようにしましょう、というやり方と、最初から大きな○をつけるやり方。
敏感な人は、どうしても、「不安」に目がいってしまいがちで、ちょっと刺激のある言葉などが、耳に残ってしまうこともあります。
特に、手相では、目からも刻印されます。
「トラブル」と表現されてしまった、その手相に現れている印。
その印は、消えることもあれば、消えずにずっと存在することもあります。
もし、その印を、「トラブルに遭う」と刻印してしまうと、その手相の持ち主さんは、その印を見るたびに、「トラブル」という言葉が浮かんできてしまうでしょう。
しかし、その同じ印も、Bのように表現を変えて伝えるならば「思い通りにいかないことを乗り越えて、ひとまわり大きな自分になった印」となるでしょう。
手相でも、占いでも、出ているものをどう捉えてどう伝えるかが大切だと、私は思っています。
これは、私自身が繊細なタイプだから感じることでもあるのだと思います。
世の中には私のようなタイプの人と、そうではないタイプの人がいて、どちらが正しいとかではないと思う。
だから、私のやっている手相教室は、繊細なタイプの人のための教室といえるのかもしれないです。
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