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節目記念に伊勢神宮へ—感謝と新たな始まり

40歳の節目に、ずっと訪れたかった伊勢神宮へお詣りしてきました。
これまでの人生を振り返り、支えてくれた人たちへの感謝を胸に、そしてこれからの新しい始まりをしっかりと感じる旅になりました。
家族と一緒に晴天のもとお詣りできたこと、その時間をゆっくりと味わえたことが本当に幸せでした。

そして今回の旅では、もうひとつ特別な思いがありました。
それは、自分の先祖もこの地を訪れていたかもしれないということ。


ちょうど1日に行ったので朔日詣りになりました!

江戸時代から続く家系、そして伊勢詣り


父から「江戸時代から自分たちの先祖がいたことがわかっている」と聞いたことを思い出して、ふと考えました。
「もしかすると、自分の先祖も伊勢参りに来ていたのではないか」と。

江戸時代、多くの人々が「おかげ参り」と呼ばれる伊勢参りをしました。庶民にとって、伊勢神宮は一生に一度は訪れたい憧れの場所。
当時は徒歩で何日もかけて旅をしたそうですが、きっと道中では楽しみや苦労があり、それでも伊勢神宮にたどり着いたときの感動は格別だったはず。

自分が、いまこうして伊勢の地を踏みしめているということは、もしかすると何世代も前の自分の家族が同じ道を歩いていたかもしれない。
そう思うと、懐かしさのようなご縁を感じる旅になりました。

伊勢神宮の森に包まれる


伊勢神宮に足を踏み入れた瞬間、澄んだ空気を感じました。
そこに広がっていたのは何百年、何千年もの時を経て育まれた原生林。
木々が生い茂り、その間を縫うように続く参道。陽の光が葉の隙間から差し込み、風が枝を揺らす音が心地よかったです。

木々の間からの木漏れ日がまたステキでした

まるで森そのものが迎え入れてくれているような感覚でした。

特に印象的だったのは、正宮のそばにそびえ立つ大樹。
その幹の太さや高さ、長い年月を感じさせる堂々とした姿に、言葉を失いました。
こんなにも長い間、この地を見守ってきた木々があることに、不思議と安心感を覚えました。

「もしかしたら、この木の下で、江戸時代の自分の先祖も同じように手を合わせたのかもしれない。」
そんなことを思うと、時を超えてつながる縁を感じました。

宇治橋を渡る—気持ちが整う瞬間


内宮へと続く「宇治橋」を渡るとき、自然と背筋が伸びるのを感じました。
橋を境に、俗世と神様の世界が分かれているといわれていますが、実際に歩いてみると、その言葉の意味がわかるような気がしました。

鳥居を結ぶ宇治橋

橋を渡りながら振り返ると、広がる青空と流れる五十鈴川の景色が目に入り、気持ちがすっと穏やかになりました。
まるで、ここまでの人生の流れを一度見つめ直し、「さあ、ここからまた一歩進もう!」と背中を押されるような感覚でした。

五十鈴川の水が心を清めてくれる


参拝前に立ち寄ったのが、五十鈴川の御手洗場(みたらし)。
通常の手水舎ではなく、ここでは川の水で直接手を清めることができます。

透き通った水がまた綺麗!

手を浸すと、ひんやりと心地よい冷たさが広がり、思わず深呼吸。
川の水は驚くほど澄んでいて、まるで鏡のように空が映り込んでいました。

「余計なものを全部流して、心を整えてからお詣りしてください」
そんなメッセージを感じるような、静かで美しい場所でした。

正宮での願い 「感謝とこれから」

そして、いよいよ正宮(皇大神宮)へ。
ここには、日本の最高神天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

鳥居をくぐり、広々とした空間に出ると、一気に厳かな雰囲気に包まれました。
人は多いのに、皆静かに手を合わせ、それぞれの思いを胸に祈っています。

自分もゆっくりと手を合わせ、心の中で祈りました。

「ここまでの人生もいろんなことがあったけれど、すべての出会いと経験にありがとう。」
「これからの未来も自分らしく、新しい一歩を踏み出していきます。」

ふと、「この場所で、先祖も同じように手を合わせたのかな」と思うと、自分ひとりの祈りではなく、代々受け継がれてきたものがここにあるような気がしました。

これからの歩み

今回の伊勢神宮への旅は、ただのお詣りではなく、時を超えてつながる旅になりました。
自分がこうしてここに立っていること、人生を歩んでいることが、決して自分一人だけのものではないと感じる時間でした。

先祖もおそらくこの場所で手を合わせ、また次の世代へとつないでいった。
そう思うと、自分もまた、未来へ向けてしっかりと歩んでいかなければ、と自然と気持ちが引き締まりました。

新しい景色を楽しみながら、焦らず、一歩ずつ進んでいこうと思います。
またいつか、この場所を訪れたときに「いい人生を歩んでるな」と思えるように、毎日を大切に過ごしていきたいです。


旅を企画してくれた夫に感謝!二見神社の夫婦岩。

もし「伊勢神宮、行ってみたいな」と思っている人がいたら、ぜひ一度訪れてみてほしい。
きっと、それぞれの人生の節目で、大切な何かを感じられる場所になるはず。


内宮の近くで梅の花が咲いていました

今回は節目の旅のレポになりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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