まいの挑戦記⑤いつか全部笑い話にできるのかな

「この生活、いつまで続くんだろう？」

そう思うことがある。

受験勉強はやることが多すぎて
終わりが見えないし、
バイトは疲れるし、
食費は抑えなきゃいけない。

友達と遊ぶ余裕もないし、
毎日一人でご飯を食べて、
机に向かって、
眠るだけの繰り返し。

「やるしかない」って分かってるけど、
ふとした瞬間にものすごく虚しくなる。

本当にこの道で合ってるのかな？
もし、こんなに頑張ってもダメだったら？

不安と疲れが溜まると、
気づけば「どうしてこんなにしんどいんだろう」
って考えてしまう。

でも、この間ふと思った。

「未来の私は、これをどう思うんだろう？」

もし、来年の私は慶應のキャンパスを歩いていたら？

授業を受けたり、
新しい友達ができたり、
好きな本を読んだりしていたら？

もしかしたら、「あの頃はほんとにキツかったな」って
笑えてるのかもしれない。

もっと先の未来を想像してみる。

もし、弁護士になって、
誰かの力になれるようになっていたら？

今の私は、
そんな未来を想像できないくらい余裕がないけど、
それでも必死に頑張ってる。

きっと、
そんな自分を未来の私は誇りに
思ってくれるんじゃないかって。

今は、「頑張っても報われる保証がない」から辛い。

でも、努力しなかったら、
未来の自分はもっと辛い思いをする。
だったら、やるしかないんだよね。

それに、よく考えてみたら、
これまでも「もう無理」って
思ったことはいくつもあった。

例えば、一人暮らしを始めたばかりの頃。

何をするにも不安で、
夜になると「このまま誰とも話さずに生きていくのかな」って
泣きたくなった。

でも、今はもうその感覚には慣れたし、
「一人でも大丈夫」って思えるようになった。

食費のこともそう。

最初は「1日100円でどうやって生活するの？」
って思ってたけど、
もやしと鶏胸肉の組み合わせが最強だと気づいたし、
味噌汁を大量に作り置きする技も覚えた。

今は、「どうやりくりするか」を考えるのが、
ちょっと楽しくなってきたくらい。

受験勉強も、
最初は「どこから手をつければいいの？」
ってパニックになってたけど、
少しずつ解ける問題が増えて、
模試の点が上がると、
「あ、やれば伸びるんだ」って
実感できるようになった。

つまり、何もかも
「最初は辛いけど、時間が経てば慣れるし、乗り越えられる」
ってことなんだよね。

今はまだ、毎日がしんどいし、
未来のことなんてわからない。

でも、もしかしたら10年後の私は、
今の自分を振り返って「頑張ったね」
って言える日が来るのかもしれない。

「あの頃は1日100円で生きてたんだよ！」
「勉強しすぎて模試の結果に泣いたこともあった！」
「孤独すぎてコンビニの店員さんとの会話に救われてた（笑）」

そんなふうに、
笑って話せる日が来たらいいな。

未来の私は、
今の私よりずっと強くなっているはず。

だから、今はもう少しだけ頑張ってみる。

今日も、机に向かう。
今日も、ご飯を作る。
今日も、眠る前に「お疲れ様」って自分に言う。

「いつかこれが全部笑い話になる日が来るから。」

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