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レジ袋が有料になったので脱プラについて考えてみる(1)

こんにちは。
レジ袋が有料になりましたね。
ここ1、2年で、スタバのストローが紙製になったり、ユニクロのショッピングバックが紙袋になったりと「脱プラ」の運動が活発になってきています。
でも、そもそもプラスチック製品ってなんで環境に悪いんだろう?
”資源ごみ”と呼んで分別して出してるのに、リサイクルできないの?
紙だって、”燃えるごみ”だから埋め立ての問題とかあるのでは?
と疑問に思い、調べてみました。

少し長くなりそうなので、
(1)では調べて分かったプラスチック製が紙製よりも環境に悪い理由
(2)では脱プラのために今できること を書いてみます。
私は専門家ではないので違うよというところもあるかもしれませんが、自分の備忘録兼みなさんが考えるきっかけになれば良いなと思います。

わかったこと① プラスチックごみによる環境汚染

今議論されている中で最も問題視されているのは、プラスチックによる海洋環境汚染です。海の中に人の生活環境から流出した大量のプラスチックが流れ込み、海の生態系を乱しているそう。
特にマイクロプラスチックと呼ばれる5㎜以下の小さなプラスチックは、回収することも困難で、魚が容易に飲み込んでしまうため、最終的に私たちが食事を介してプラスチックを食べることになってしまいます。
マイクロプラスチックは、有害な化学物質を吸着しやすく、食べることで健康への悪影響も懸念されます

さて、このように海洋環境を汚染しているプラスチックですが、もとはポイ捨てや外環境にさらされているプラスチック製品(プラスチック製の花壇や屋根など)からの剥がれ落ち、歯磨き粉や化粧品などに使われているマイクロプラスチックビーズという素材が環境に流出したものだそうです。
ポイ捨てはもちろん問題ですが、正しく使われているものからもプラスチックが流出してしまい環境に悪影響を与えているから、プラスチックの使用そのものを減らす取り組みが必要ということですね。

それでは、なぜ紙に代替するという方針なのでしょう?

わかったこと② プラスチックと紙製品の環境

プラスチックは安くて加工がしやすく、しかも劣化しにくく安定という特徴があり、広く使われています。この劣化しにくく安定という特徴が実は問題で、裏を返せば自然環境で分解されず、環境への影響が長く続くといえます。
また本来自然界に存在しない素材であるため生態系への影響が懸念されることに加え、紫外線などで劣化することで有害物質が環境に放出されやすくなり、環境汚染に繋がります。
プラスチックにも様々な種類がありますが、石油由来のプラスチックは自然に戻らないため、比較的自然に戻りやすい紙やバイオプラスチックが推奨されているようです。

リサイクルの面でも、プラスチックを一度溶かして再利用するには、きれいなプラスチックでなくてはならず、現在大量に使われているプラスチックのほとんどはリサイクルできていません
リサイクルにはコストもかかるため、もともとが安価なプラスチックよりもリサイクル素材のほうが高くなってしまい、リサイクル製品を使用しづらいという面もあるようです。
ゴミとして捨てられたプラスチックは燃やされるか埋め立てられますが、燃やせば石油由来のプラスチックはCO2を排出し温暖化につながりますし、埋め立てれば分解されないため環境に長くとどまり、土壌環境に悪影響を与えることが予想できます。
一方で紙製品のリサイクルシステムはここ数十年で飛躍的に進歩し、リサイクルサイクルが整ってきているようです。またリサイクルできないものも最終的に自然に還るため、プラスチック製品よりは環境影響が少ないということでしょう。

結論

プラスチック製品は、環境に長くとどまり海を汚染したり有害物質を排出すしたりするため、環境に悪いことがわかりました。紙製品のほうが自然環境で分解され自然に還すことができるため環境影響が少なく、プラスチックの代替として使われ始めています。
とはいえ、紙をリサイクルするにも相応のコストと手間がかかるはず。そのため、ゴミ自体を減らす工夫が必要なのでは?と思います。
(2)では、ゴミ自体を減らすという観点で「脱プラ」に向けて何かできないだろうか?という話を書いてみます。