風の時代の音楽指導は?~幼少期の経験からの呟き~
皆様こんにちは。彰子(しょうし)です。
今日の東京はやや曇り空。強い風が吹いていたのですが、
夜は雨が降り始めました。
しかし街路樹も黄色く色づき、落ち葉も多く、秋の深まりを感じます。
みなさんは、楽器を演奏されますか?
私は幼少期から10年ほど、ピアノを習っていました。
もう習うのをやめて20年以上経ちますが、
たまに(というか、なぜか忙しい時に限って)、無償に弾きたくなることがあります。
今は自分の好きなように、楽しみながら演奏ができていますが、
習っていた時は、「苦痛」のほうが大きかった、というのが正直なところです。
私は、譜面通りに弾くことが、楽しいとは感じなかったのです。
もちろん、楽曲の情景や音を譜面通りに正しく弾く、
そして、先生もそう教えるということも大切だとは思いますが、
演奏者の感覚や、こう弾きたい、という想いを尊重する指導方法があっても良いのではないか、と思いました。
私はこう弾かねばならぬ、と言われると、
そうかぁ、私の感覚は間違っていたんだなぁ、と
自分の感性を否定して「正しく弾くこと」にフォーカスしやすいタイプです。
私はもっと、自分のなかでの、「こう弾きたい」を尊重してほしかった。
自分はその曲を弾きながら思い描いた、自分なりの情景があって、
ここはもっとゆっくり弾きたいとか、ここはcrescendoではなく左ペダル踏みたかった。
その思いのままに弾いてみましたが、
先生からは、それは違うよ、ここのリズムはこうで楽譜にcrescendoと書いてあるでしょ。と。
私にとっては、この「浮かんだ情景のままに弾く」というのは、
チラッと顔をだした、自分のなかの大事な感性の一部だったのではないかと思います。
それを間違ったものだと解釈し、隠すことになってしまった。
これって地の時代の生き方や考え方に似ていて、
決まった方にハマっていくことが美や正とされる考え方だと思います。
これからの風の時代は、
個々人の個性を活かしていくことが大切になってきます。
自分がどう考えるか、どう表現するか、
人と同じではない部分を自分で伸ばしていく、
つまりセルフプロデュース力を鍛えることが重要だと思います。
次世代の子供たちが、これからの風の時代を楽しく生きていくためにも、
幼少期、才能の芽が出始める頃は特に、
その子の貴重な感性を潰さず尊重していくことが必要なのではないかと思います。
私は、芸術の教え方が変わってほしい・・と節に願っています。
いやむしろ音楽教育の在り方を変えていく必要があるのではないでしょうか。
大人になってからは、自分はどうしたいのか、どうイメージするのか、
ということ独創性を求められます。
音楽でいえば、初めから完成された楽譜なんてない、自分で作り上げていく、ということ。
だからこそ、幼少期から、自分の感性を表現する練習をし、
イメージを膨らませる練習をすることがとても大事だと思います。
これからの時代を背負う子供たちが、より一層のびのびと時代を生き、
日本人のもつ優れた感性を、世界で活かしていくためにも、大事になってくるのではないでしょうか。
みなさんはどう思いますか?
明日も穏やかな一日でありますように。
彰子(しょうし)
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