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【双子座新月】〜木鶏鳴子夜(もっけいしゃになく)〜

こんにちは。彰子(しょうし)です。
急に冷え込み、冷たい風が身にしみる季節になりました。
感染症も流行っていますが、みなさまお変わりありませんか?

天空では11月27日夜、双子座で満月を迎えます。

今回テーマは禅語。
【木鶏鳴子夜(もっけいしゃになく)】
→無我無心であればこそ器も大きくなる

昔中国で、闘鶏(闘牛の鶏バージョン)のために強い鶏を育てていた名人の話が元になっている、禅語です。
訓練していた鶏を「まだ虚勢を張っている」「他の鶏を見て興奮する」として、
なかなか闘鶏デビューをさせなかった名人が、ついに鶏を王に献上しました。
その際に述べたのが、
「他の鶏の鳴き声を聞いても、まるで木で作った鶏のように平然としているようになりました」とのこと。

つまり、虚勢を張ってみせたり、威嚇したり、相手に惑わされているようではまだ本物ではない、
どんなときも泰然自若として無為自然、
じっと構えていられるのが本物の強さだ、ということです。

今回の天空図では、12ハウスにいる双子座の月と、6ハウスの射手座太陽での満月、そして9ハウスの魚座土星においてTスクエアができています。
太陽は火星と重なっているので、自分のやりたいことや目的に対して、必要以上にエンジンがかかりすぎる傾向にあります。
一方、自分の本心としては、殻に籠もって好きなことだけをしていたい…
そんな葛藤を感じる傾向にあります。

その葛藤を上手く乗り越えるコツが、
「木鶏鳴子夜」。
エネルギーに満ちあふれている自分と、
籠もっていた自分、どちらの自分にも惑わされずに俯瞰する。

そうすることで、自分の土台が安定して軸が太くなり、
周りでどんなことが起こってもじっと構えることができるようになります。

そして今回のオススメのクラシックの名曲は、
ショパン作曲 エチュードイ短調Op.25−11「木枯らし」

冒頭はまるで嵐のようなメロディーであり、
とても難易度の高い曲です。

一度、あなた自身が演奏者になったとイメージしてみましょう。
この曲がコンクールの課題曲であり、あなたは必死に練習しています。
しかし、難易度の高いこの曲は、一つ一つの音を細かく追っていても、いつまでも弾きこなせません。
他の演奏者よりも上手く弾かなければ、このコンクールで入賞しないと認めてもらえない、
そんな焦りもあり、ますます指が動かず、練習にも集中できません。

そのようなとき、「木鶏鳴小夜」を実践してみるとどうなるでしょう。

つまり、難しいなぁ、でも入賞しなければ、他の人よりも上手く弾かなければ、という思考を手放すと、どうなると思いますか?
きっと肩の力が抜け、曲全体の雰囲気に浸ることができ、
自分の練習に集中することができるようになるでしょう。
そして、気がついたら弾きこなすことができるのではないでしょうか。

このように、何か難しいことに挑戦するときには、
自分の焦り、体裁、虚勢の感情から距離を置き、
今の状況や自己を客観視することで、力みから開放されます。

そして、自分自身により集中することができて自信もつき、
気づけば成し遂げることができるようになっているものです。

この曲を聴きながら、その曲のメロディーに惑わされず、
「木鶏鳴小夜」のように揺るがない強い自分軸をもつことを目指してみませんか?

今年も終わりが見えてきました。
最後に自分軸をしっかりと持つことが、
来年を勢いよくスタートできる鍵となるでしょう。

良い満月をお過ごしください。

彰子

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