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起業家の娘から見るエグゼクティブにコーチングが必要な理由
コーチングプラットフォームを開発・運営する株式会社mentoで事業開発・新規営業を担う宮城舞です。
今年の2月にICC福岡に参加をしました。
そこでは、たくさんの起業家に出会い、言葉を交わし、社会を変えるべく奮闘する熱気に強烈な刺激を受けました。
また同時に、キラキラとしたスタートアップの裏側に、数え切れないほどの苦悩があることを知りました。
そして、脳裏に浮かんだのが私の原体験。
この苦悩を私は間近で見たことがある。
経営者である母
私の母は会社を立ち上げています。
徳島県の中華料理店で、カウンターとテーブルが2〜3個の小さな店から始まり、今では県内に10店舗ほどを展開しています。
スタートアップでよく言われるT2D3とは程遠いのですが、それでも一つの会社と多くの社員を預かる立場として多くの共通点を感じています。
ICCでの経験と私自身の原体験から、エグゼクティブにもっとコーチングを届けたいと思うようになりました。
私自身は起業家の苦悩を本当の意味では知りません。しかし、起業家の娘の目線から、なぜエグゼクティブにコーチングが必要だと思うのか、その想いを綴っていきます。
母が一店舗目を作ったのは私が小学一年生のとき。
評判が良く、2年生のときには隣の大きな空き店舗へと引越しをし、そこからおよそ2〜3年に一度のペースで店舗を増やしていきました。
飲食店は開業から3年で70%が潰れるとのデータもある中、非常に順調なように見えるかもしれません。
しかし、当時、母は途方もないプレッシャーとストレスを抱えながら働いていました。
迫る融資の返済期限、伸び悩む売り上げ、去っていく社員、足りない人手、数え始めるとキリがありません。母が頭を抱える要因はいくらでもありました。
そして、母はそれを全部一人で背負っていました。
私が小学生のとき、いつ母に声をかけても私に関心を寄せられなかったことを覚えています。空返事しか返ってこない。
頭の中に問題が山積みのため、日常に余裕を持てなかったのだろうと思います。
会社が安定し、追われる恐怖が無くなるまでおよそ15年、母はずっと不安定でした。
最もひどいときには身体を壊して入院も。でも、休んでいられないから1〜2日で無理矢理退院をしてくる。そんな頑張りすぎる人が母です。
私は経営の厳しさ、怖さを母の背中から無意識の内にも強く感じ取っていました。
学生だった私は母に対して、家族を犠牲にしてまでなぜそこまで頑張るんだろうと不満をずっと抱えていました。
これ以上店舗数を増やさなければ、もっと母は楽になるんじゃないか、私にもっと関心を寄せてくれるのではないか。
でも今を見てみると、母の築き上げた会社があるから、私は大学へ行け、留学に行くことができました。
また、母のお店は多くの人に愛され、地域の日常の一部になっています。
母の奮闘が無ければ、恐らく、この景色も今の私の人生も無かったのだと思います。
当時の母はずっとずっと先を見据えていた。
大きなビジョンがあった。
今、私自身がスタートアップで働き経営を間近に見るからこそ、母の偉大さを強く感じます。
経営者の状態は多くの人に影響を及ぼす
ただ、願うならば、やっぱり母にはもっと楽であってほしかった。
自身の不安をもっと吐露できるところがあったならば、不確実な意思決定に何週間も頭を悩ますことがなかったならば、社員ともっと強い信頼関係を築けていたならば、自分の成してきたことを認めてあげられていたならば、母はあそこまで不安定ではなかったのではないかと思うのです。
エグゼクティブコーチングは、社長や取締役など経営層に伴走し、企業にとって重要な意思決定や経営層の意識・行動変革をサポートします。
私が出会った多くの経営者は、並ならぬ使命感と責任感のもと事業を押し進めています。
強いプレッシャーや孤独感を味わいながら「私がやらなければ、誰が成すのか」と言わんばかりに事業にコミットをしています。
コーチは、そんな経営者のパートナーとして、経営者自身の安定とそこから成る高いパフォーマンスを支援する存在です。
私は、すべてを背負おうとする経営者がもっと自由であってほしいと強く願っています。
経営者はたくさんの人に影響を与えます。
一つ一つの言動が時に、事業を社員を大きく動かします。
コーチングは、コーチングを受ける経営者のためだけのものではなく、その先にある事業、社員、そして家族のためにも必要なものだと強く信じています。
経営者の代わりを担うことはできません。
それでも、その使命の一端を担わせてほしい。
そんな想いから、当時の母のようにプレッシャーと孤独の中で奮闘する多くの人にコーチングが届くことを強く強く願っています。
最後に
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「コーチング」聞いたことはあるけれど、何が良いのかイメージしづらく、始めるきっかけが無かった、そんな方にぜひご利用いただきたいです。
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