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vs「感想をお書きください」

演奏会や講演会の感想欄や、授業のリアクションペーパーがとても苦手だ。
その時間に色々なことを考えたけれど、それをすぐに言語化なんてできない。
なんでみんなあんなに早く書けるの?

授業や講話で、自分の思考が活性化して、じっくり考えたいことがたくさん出てきたばかりなのに、言葉として、文章として、まとめられるはずがない。
頭の中の引き出しがどどどっと開いていくような感覚だ。その中から、コーディネートーすなわち文章ーを組みなさいなんて、気が早すぎる。まだどんなものが見つかるか分からないのに。もっと検討したいのに。あまりにも散乱しすぎている。

感想を求められた場面では、ありきたりなつぎはぎの文章でその場を凌げばいいのだろうけれど、そこでいくらいい加減だとはいえ言葉にしてしまうと、言葉という形にまとめたという経験が自分の中に残ってしまう。
まずは、何にも触れず、何かのために自分の思考を停止させず、自分の中での化学反応を楽しみたい。自分が深く考えてしまうことは、すぐには言葉にならない。
何日も、何週間も、何ヶ月も、何年もかけて、じっくり煮詰めていきたい。

いつも、感想を書くスペースを前にして思うことを、ここでなら書いてみたいと思ったので、書かせていただきます。頭の中がぐるぐるとして、“感想”というものでまとめることができない感覚。「すごかった」でも、「勉強になった」でもない。イベント後の短い時間で言葉にできない。
この、感想欄と私の戦い(?)はまだまだ続いていくようです。

ある本の刊行記念トークイベントの感想欄に書いてみてしまった(2024.9)

今日も明日も明後日も、教育実習日誌と奮闘しております。
本当に書きたいことって、考えたことって、うまく言葉にならないから、書くのに時間がかかってしまうんですよね。


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