ムンバイ、なんだかすごく好きな街(小説シャンタラムの聖地巡り)


初めてのカウチサーフィン利用

 ご厚意で他人の家に泊まれせてもらうという旅人に有名な「couchsurfing(カウチサーフィン)」。今回初めてこのアプリを使って宿泊してみたら、最高だった。ホスト(泊まる場所を提供する人)がとても良い人で、お金持ちで、マンション16階のとても景色の良い部屋に無料滞在することができた。カウチサーフィンを使えば、ホストのレビューを事前に確認できるので、それを確認して決めれば怖い人などにあたることも少ないと思う。
ホストと瞑想の話をしていたら「イシャ ヨガセンター(ファウンデーション)Isha Yoga Center」というところがとてもオススメと言われた。その後訪れてみたので、その話は後ほど書く。

スムージーと果物数種を毎朝提供してくれた

なんだか好きなムンバイ

ムンバイにバスで到着して、ムンバイで1番大きな駅(Chatrapati Shivaji Maharaj Terminus)周辺を歩いてるときに、「この街好きだ」と思った。何より人の表情。生き生きして、人懐こい顔が多い。デリーとは大違い。今はマイソールという街にいてこの記事を書いてるのだけど、マイソールとも全然違う。デリーは殺伐とした雰囲気で、マイソールは無関心の雰囲気。ムンバイも同じように大きな市なのだけど、ムンバイは人の顔に活気があって優しい目をした人が多い。
そしてもう1つは建物の素晴らしさ。植民地時代の名残で重厚なヨーロッパ形式の建物がムンバイには多い。前述の駅は建物内も外観も美しくてため息が出る。そして駅以外にも、街全体が建築の博物館かと思うほど、バラエティに富んだ素敵な建物が立ち並んでいる。
ちなみに、デリーの印象は、電線ぶらんのゾンビタウン(夜の雰囲気)。マイソールは、重厚感のない、ちゃちい建物が多いという印象。
ムンバイ出身のインド人に、「ムンバイは何も無いから行かなくていいよ」と言われて、一度は行くかどうか迷ってたムンバイだけど、本当に来てよかった!

その駅
街中のホテル

ムンバイで行った場所(おすすめ順)

Sassoon Dock サスーンドック

魚市場。めちゃくちゃ臭いけど、クオリティの高いペイントがされた建物があって良かった。臭すぎるので、30分以内の滞在が限度。

Dhobi Ghat 

市内の洗濯物をすべてここで洗っている、洗濯場所(説明力)。ツアーでここに来ている外国人も多かったけど、個人で中を散歩しても何の問題も無い。1周して10分かからないような、小規模な場所。ホストファミリーは「洗濯手伝ってきなよ」と言ってたけど、さすがにそれは言い出せなかった。

 手を挙げ挨拶してくれるおっちゃん(写真後方)

Dharavi  ダラビ

ダラビは世界最大のスラム街として知られている。私がムンバイに来る前、一番の目当てはこのダラビだった。けど行ってみた感想、
普通の活気ある良い町。
臭くないし、怖くないし、道行く人も良い顔してる。インドのラジャスタン地方にあるプシュカルという町で、1つのテントに家族5人で住んでる家庭にお邪魔したときは衝撃的だったけど、ダラビではレンガ作りのしっかりした家が立ち並んでる。場所によっては高そうなレストランやホテルまである。
ぜーんぜん、思ってたんと違う。
歩いてる人に「テントの家とか、こういう場所はないの?」と私の想像するスラムの写真を見せながら聞いたら「無いよ、ダラビはどこもこんな感じだよ。」という返事。 
何の警戒心も必要なく、拍子抜けした気持ちでMahim Junction駅からSion駅までプラプラ1時間くらいかけて、途中お店でドーサを食べたりしながら歩いた。楽しく路地歩きできる、平和な町だった。
ドビーガート(洗濯場)の方がまだ少しだけスラム感ある。

ダラビ内の公園、いくら休日といえ人多すぎ
夜も賑やか
路地裏も平和

ハッジ・アリー廟 Haji Ali Dargah 

海に面した寺。女性と男性で寺内で入れる場所が分けられてる。男性側は何か見応えのあるものがあるのかもしれないけど、女性側は「あれ?御神体は結局どこなの?」という感じだった。時間なければ行かなくてもいいかな、というような場所

Elephanta island エレファンタ島

インド門から往復260ルピーの船で行く島。遺跡に入るには外国人は600ルピーかかる。
遺跡の見所は少なく、遺跡好きの私にとっては行かなくてよかったなと思う場所。

一番見応えあった石像

Shantaram の聖地巡り

小説シャンタラムに登場するスポット巡りをした。この小説、リシケシであった台湾人に、ムンバイ行くなら行く前に見ておけとゴリ押しされて頑張ってアフマダーバーでの入院中などに読んだのだけど、とーても面白かった。主人公はオーストラリアの監獄を脱獄した元囚人という、嘘みたいな実話。ちなみに、小説の登場人物にプラベイカー(Prabaker)という人がいるのだけど、その人の甥が行うシャンタラムツアーなるものがある。確か日本円で1万円くらい。

レオポルドカフェ  Leopold Cafe

リン(小説の作者)達、登場人物のたまり場となっていたカフェ。2階にバーがあって、リン達はよくそこに座っていたみたい。広々として雰囲気の良いカフェだった。小説の作者と話したことがあるという店員さんがいて、気さくに話をしてくれる。

ホテル FabExpress Colaba Grand

リンが泊まっていたホテルを改装利用してるホテル。オーナーは良い人で、リンが泊まっていた時の原型はないと思うけど、と言いながら部屋を見せてくれた。さらに、近くの自転車屋がリンの友達だということがわかり、そこへ私を連れていってくれた。その自転車屋に行くと、リンの2008~2013年くらいの写真をたくさん見せてもらえた。
けど私の目当ては、プラベイカーやカーラの写真。なぜならリンの写真はネットで簡単に見つかるけど、その2人はネットで探しても見つからなかったから。

プラベイカーの甥に会う

プラベイカーの甥のツアーは1万円くらいする。それは私には高すぎたので、プラベイカーの甥にご飯をご馳走するから会えないか、とダメ元で聞いてみた。すると、なんとok!何やかんやあって結局20分くらいしか話せなかったのだけど、めちゃくちゃ良い人だった。
そしてなんと待望の、プラベイカーの写真を見せてもらえた。ネットに載せないでねと言われたので載せないけど、笑顔のハンサム少年だった。写真は若いリンと一緒に写っていて、そのときのプラベイカーは16歳だとのこと。カーラの写真はないけど、カーラも実在した人物だと甥が言ってた。小説に出てくるのはすべて実在した人物だと。
他にもプラベイカーのお母さん、お父さん、プラベイカーの兄の写真を見せてもらった(それらはネットでも見つかる)。
シャンタラムファンでムンバイに行く人は、ぜひ彼のツアーを利用してもらいたい。彼の催行するツアーならきっと良いものに違いないので。このツアーはネット検索すればすぐ見つかる。




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