京都合宿13日目・2022年7月23日(土)
こんにちは、びっくりです。
今日も炎天下の中、京都市内を練り歩きます。
1.予定
本日の予定はこちらです。
結構盛りだくさんな感じですが、疲れてどうしようもなくなったら紅葉狩を見に行くのをやめてご飯食べて帰ろう、と心に逃げ道を作り、散歩しつつ寄り道しよう、といつもの通り心を決めて今日も出発しました。
2.薫習館
今日の主食、「薫習館(くんじゅうかん)」へ向かいます。七条堀川からバスに乗り、二条城前で降りて少し歩きます。館の最寄りは烏丸二条です。今回最寄りで降りなかったのは、純粋に私のルート選択の問題(適当に決め過ぎた)です。
都市圏の企業ミュージアムってめちゃくちゃ綺麗だよなあ(小並感)。
自動ドアが開くと、一気に目の前にお香の香りが広がります(香りって目に見えないけどそうなんだって本当に 信じてって)
どちらかというと科学館ぽい印象が強いです。触る展示が多いので、感染症対策は大変そう……。
トータルで3つある展示スペースの内、1番目の展示スペースはここで終了です。
2番目の展示スペースはロビーを兼ねています。
2つ目の展示スペースはあっさりこれで終了。次で最後の展示スペースです。
3つ目の展示スペースは商品の香り体験スペースです。写真には撮っていませんが、壁沿いにずらっとお線香が並んでいます。
ちなみに期間限定でこんな投票もやってました。
展示の最後に
第3展示スペースはここまで。以降はショップに繋がる道へ。
薫習館はYouTubeチャンネルも運営しています。「お香の使い方」「おうちでkoh-labo」シリーズなど、また、(全然関係なさそうなのに)烏丸通のライブ映像を放映しているので是非【YouTubeチャンネル】。
3.松栄堂
ミュージアムからそのまま松栄堂の店舗に入ることができます。店内はなんとな~く「ミュージアム側」「歩道側」と2分割されているのが印象的です。
ミュージアム側から入ると、 ハンガーにかけられるお香、キーホルダー型のお香、ディズニーとのコラボ商品など、お香になじみのない人でも自然と生活に取り入れられそうな印象の商品が並んでいるのに対し、歩道側からはオーソドックスなお香商品が真っ先に目に入ってくるのが個人的好きポイントでした。
4.散歩
松栄堂を出た後、次の目的地である「京都伝統工芸館」まで歩きます。じりじりと暑さに頭を茹でられ、意識朦朧。
5.京都伝統工芸館
今日の第2目的地、「京都伝統工芸館」に到着しました。
京都伝統工芸大学校の付属ミュージアムのようなイメージです。館内では、日替わりで京都伝統工芸館の卒業生が生で作品制作をしている様子を見学することができます。
1階で生制作をしていたのは竹籠の作家さんでした。もともと教員をされていて、50代で京都伝統工芸大学校に入学して今の道を志したそう。館内に人がいなかったので(out of 夏休み/平日あるあるのミュージアムの光景)、のんびりお話ができました。
展示してあるのは基本的に3,4年生の卒業制作作品です(一部講師作品の展示がされています)。
ブータンからの留学生を受け入れていたり、産業界との連携も多数しています。(ex. (有)アトラクオプチカルさんと連携し、メガネフレームの開発協力/竹製品を使用したユニクロとの商品開発(京都ゆにくろで展示あり))
6.昼食
さて、今日は国立文楽劇場で文楽を見る予定なので、烏丸御池から直で日本橋(にっぽんばし)まで向かいます。日本橋駅についてからしばらく歩いていたら高島屋の近くまで来てしまいました。
お昼は「hanako」というお店のお蕎麦にしました。とろろそば、おいしい
4.高島屋史料館
なんか気づいたら高島屋史料館というところに来てしまいました。暇さえあれば手近なミュージアムに入ってしまう、僕の悪い癖(杉下右京)。
エレベーターで3階まで上がると、スタッフの方が大変丁寧に説明をしてくださいます。常設展(くらし/美・アート/まちづくり/未来へ)は特記されていない限り撮影OKだそう。企画展は「山本春挙と高島屋」で、こちらは撮影禁止でした。
ちなみに、企画展で展示されていた「世界三景 雪月花」の修復風景を追ったドキュメンタリーが別室で放映されていました。(製作:ケイワンクリエーション)
ちょっと外に出ると指定重文のふる~いエレベーターがあります。
ミニチュア大好きマン大歓喜
映像によれば「楽しくなければ百貨店じゃない」という百貨店の運営におけるポリシーがあるそう。(たまがわ生活文化研究所というのもやっているらしい)
緞帳とかの製作も手掛けてるらしい、高島屋さん、逆に何ができないんだい?
写真の可・不可が逐一書いてあって大変ありがたかったです。制服や包装紙の変遷についても取り扱っていて、「高島屋の歴史」を学ぶならここだろうな~という感じ。三越とか伊勢丹とかと比べてみたい(楽しそう)。
ビルのワンフロアという、それほど大きなミュージアムではないのですがかなり内容自体充実しています。タッチパネルを使用して映像資料や画像資料を閲覧することができたり、投影された映像に触れて高島屋の年表を閲覧できる展示もありました。
お気に入りの作品を3つ選んでプリントを製作してくれるサービスも。スタッフさん曰く、学芸員さんが3人以上いらっしゃるそうで(ギャラリートークをニアミスしたのがとても悔しい)めっちゃお話聞きたいになった(感想)。メディアの活用方法、参考にしたい 高島屋の創業初期から掲げられている「進取の精神」というものを間近に感じた気がします。
(上品会(じょうぼんかい)って読むのが個人的に面白ポイントだった)
5.国立文楽劇場・紅葉狩
なんだかんだうろちょろ歩いて国立文楽劇場へ。
小狐丸と小烏丸の文楽人形をまじまじと観察して、制作秘話の資料も頂いて席に向かいます。
ホールの一番後ろにはytvのカメラが来ていました。放送によれば、公演記録のためにカメラを入れていますよ~とのことでした。
公演自体は「花上野誉碑」と「紅葉狩」2本立てです。イヤホンガイドを装着し、毎回恒例ドキドキタイム。ラジオのような感じで解説が始まり、途中でイヤホンガイドの広告が入ります。♪イヤホンガイド~(聞いたらわかる)
レイトショー、刀剣乱舞とのコラボという事もあって、若い女性が結構来場していました。
裏で調弦している音が聞こえてくるのが面白いな~と思いながら、「花上野誉碑」第4段「志度寺」がスタートします。上に字幕が表示されるのにびっくり。確か能か何かでも字幕が表示される会場があったような……。床がぐるっと回って太夫と三味線が姿を現し、語りを始めていきます。
🐹「これが朗々ってことか~」
「乳母(うば)」という単語を「んば」と発音しているのがおもしろいなー、とか思いつつ、刀を鞘に納める動作を滑らかにやってのけるところに驚いたり、衣装替えに驚いたりしつつ、全体的に言えば「これ歌舞伎でも見た!!」のアハ体験タイムでした。ストーリーはしっかり残酷で「これ足軽田宮源八めちゃくちゃトラウマになるやろなあ」の気持ちに……。日本芸能ってもしかして人間が狂う姿描写するの好きだったりする?でもシェイクスピアとかも狂う姿書きがちでは?創作物で人間を狂わせるのは万国共通なんでしょうか。
15分の休憩を挟み、後半の「紅葉狩」スタート。「花上野誉碑」が2時間近い演目だったので、若干眠たさと疲労が……(耐えた)。終演時間が20時過ぎであることは把握していたので、「紅葉狩」の時間が結構短いことにびっくりしました。
振袖綺麗だし、舞めちゃくちゃ綺麗だし、なんでこんなかわいい子が鬼なんですか?更科姫……。顔の周りのきらきらしたやつとかかわいいじゃん……。どうしてそういうことするの……(オタクはさめざめと泣く)。個人的なお気に入りポイントは、飲み終わった盃を懐紙で拭う瞬間と、毛振り(頭と髪ぶん回すやつ)です。テレビでしか見たことなかった毛振りを生で見られて大変ハッピー。
更科姫は長い間舞を踊るパートがあります。この舞(九代目市川團十郎・振付)の見どころ、扇芸があるんですが、本当にこれ人間のやることか?という気持ちになる。扇芸も人形でやっちゃうの、「これが伝統芸能か~~~!」の気持ちになる(2回目)。これ、歌舞伎でも観たい。あと、日本の舞台芸能の「お決まり」がわかってくると結構楽しめるもんだな……。と実感しました。この「お決まり」を習得するまでが大変なんだよなあ みつを
6.夕食・帰路
公演が始まったのが17時半、終わったのが20時過ぎだったので、もうお腹ぺこぺこでフラフラしながら劇場を後にした私、日本橋駅周りをうろついて結局文楽劇場の横の居酒屋さんに吸い込まれていきました。
滞在当初はホームシックな上に体力の配分ペースをつかめずどうしようもない感じになっていたんですが、滞在半ばを目前にしてようやっと安定してきた感じがあります。ちょっと移動が長くても耐えられるようになってきました。
明日は祇園祭・後祭です。また明日。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?