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京都合宿16日目・2022年7月26日(火)

 おはようございます。今日も京都は夏です。毎日京都の夏から右ストレートを食らっていますが私は今日も元気です。

 今日は、滞在先から一番近いミュージアムである「龍谷ミュージアム」にお邪魔します。堀川通りは西本願寺の正門がある場所なのですが、ザ・門前町という感じです。神社周りと違って商売っ気があまりないのが印象的。

凄いなんか隈研吾みたい(違います。建築について詳しくはこちら
立派な建物に負けない窓全体のステッカー

 受付・ロビーは地下1階。

蛙たちがお迎えしてくれます。かわいい

 地下1階は1階にかけての吹き抜けになっており、ロビーの解放感は今まで訪れた館の中でも5本の指に入ります。受付でチケットを購入し、3階の展示室までエレベーターで上がります(階段もある)。

ここからは撮影禁止です。

 「のぞいてみられぇ!」は英語で"Take a peek!"だそう。

第1章 法然さん born in 岡山!
  10年前(2012年)の特別展「絵解きってなぁに?―語り継がれる仏教絵画―」で登場した「びくにちゃん」「こびくにちゃん」「こおにちゃん」と一緒に展示を見て回ります。
 キャプションが見やすく、適度にフリガナが振ってあるので読みやすい。字の強弱がはっきりしていてわかりやすい。
 章立てごとにキャプションの上部10分の1に色が付けられていて、「自分がどこを見ているのか」「どういう意図で置かれているのか」という事が理解しやすい。
第2章 地獄・極楽@岡山
 十王と十仏をそれぞれ揃いで見ることができる。それぞれの王や仏の顔立ちが違って面白い。ちょいちょいでてくる難しい単語も、「びくにちゃん」たちが解説してくれるので、展示に置いて行かれることなく鑑賞することができた。
第3章 熊野比丘尼のふるさと
 「熊野観心十界曼荼羅」:熊野比丘尼が持ち歩き、人々に絵解きした絵画。
 曼荼羅の中に含まれる要素を平易な言葉で短く説明している表があり、理解に役立つ。(たぶん別の館でも似たような絵を見た覚えがある)
 比丘尼の旅道具、山伏の旅道具なども紹介。

私のメモ帳

 2階にはシアタールームも併設されており、「ベゼクリク石窟の回廊壁画」の復元についてのムービーを見ることができました。龍谷大学は2003年から2005年にかけてNHKとの共同研究で、世界中に散逸してしまった壁画を復元するプロジェクトを行っていたそうです。画像合成技術で足りない部分を補完するほか、デジタルデータを組み合わせてできるだけ復元をしています。(ちなみにこの復元した壁画をほぼ実物大に再現しているコーナーがあります。画像は下記)
 制作はNHKとアマゾンアルテナ社(こういう類のムービーは丹青社かNHKと相場が決まっている気がする)。ムービーが終わるとスクリーンが巻き上がり、奥のブラインドが上がって日光に目をぶっ刺されます。私はこれを予想しておらず、見事目をやられました。

全体的に撮影禁止の龍谷ミュージアムですが、この区域は撮影が可能です。
実際の通路はこれよりも30cmほど狭い(安全確保のために1.5mまで拡張しています)
再現したって感じだ
みんな耳に穴が開いていて(耳の拡張頑張ったんだな……って感じがする)

 階段でワンフロア降りた2階の展示室では、仏教の思想と文化を紹介しています。日本語、サンスクリット語などの複数の言語でお経を聞くことができました(再生用のボタンは綿棒で押す仕組みでした、これ結構画期的かもしれない)。タイのお坊さんの恰好を実際にマネキンで再現して展示してあったり。
 個人的には、<アジアの仏教>というコーナーで「互いに尊敬しあう事やお互いの思想を聴聞しあう事、そしてお互いに言葉の自制が必要」という紹介が為されていて、「これって完全に”dialogue(対話)”やんけ……」とキリスト教の大学の学生並感になっていました。
 題名は2か国語表記ですが、基本的にキャプションはすべて日本語表記で多言語音声ガイド等もないので、観光客向けではないかも……。

 ミュージアムには、「ほっとすてーしょん」という施設が併設されていました(建物自体は一緒ですが、ミュージアム自体は一度出る必要があります)。

かわいい

 休憩スペースのほかに、龍谷ミュージアムの設立経緯に関する新聞記事の切り抜きを展示してあったり、図録バックナンバーを実際に手に取ってみることができるコーナーが併設されていました。

「仏教SDGs」、新しい概念
ミュージアムから徒歩3分圏内のお店を紹介するパネルが沢山。地域に根差したミュージアムだという事が良く感じられました。

 ミュージアムからは出てホテルまで歩きます。ちょうど13時くらいだったので、気温もピークでとにかく暑い……。

本当にビビッて声出た。怖い
日陰を求めて細い道に入った私の目の前に突然現れる立派な建物

 直射日光の下を10分ほど歩いただけだったと思ったのですが、予想以上に体力を削られてしまったようで、ホテルに変えるや否やベッドに倒れこんで爆睡してしまい夕方に…。お昼ご飯も食べずに寝てしまったので、カロリー不足の状態で起床して京都駅の地下のうどん屋さん(杵屋)でお腹いっぱいご飯を食べて帰って即寝ました。健康健康。

牛肉と九条ネギのうどんと天ぷら

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