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なぞらない
随分前の傷を
眺めていることがあって
忘れるのが大得意な自分の
なかなか忘れらないと思っていた
愛だの恋だののそれは
もう殻みたいな部分しかなくて
やっぱり色々もう
忘れているんだと解った。
忘れるから生きていけるよね〜
台詞さえ飛ばなければ
どんどん忘れて生きていきたい。
あと、人の名前はどうか覚えて。
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進んで何も(本当の意味では)学ばなかった時、
よくもそんな盾なしに
東京で生きていられたな〜とおもう
それはそれで
いま学ぶ理由になってるけどサ
若いんだからもっと鋭くて良いって
いわれたけど私だって
東京に出立ての頃はずっと怒ってたし
いろんな先輩の話鵜呑みにして
よく言えば超スポンジ人間だった
取捨選択して良いのはきっと
取捨選択できなかったころを経たあとだ
自分だけの哲学を持つのは
他人の哲学を分解したあとだ
だれかやどこかから得たものを
そのまま外に出すのはエグすぎて
楽すぎて。
自分の体内で溶かすのは時間がかかるけど
そのぶん私を長く生かしてくれる
そうして分解して出てきた表現は
まず傷ついた いつかの自分を癒す
いまそこ。
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外に出ることで
内を守れる気がしてるから。
今年の自分を信じてる。