[連載小説]進もう、ギルティア王国!
俺はギルティア王国を創るため、強くなることに決めた。
俺と同じ化け物と戦いを重ねた。
月日が流れ、大人になった俺は、肉体を変化させる術を身に付けた。
正真正銘の「化け物」になったが、別に後悔はない。
むしろ覇道を突き進む上で心強いと感じた。
俺の隣にはガールフレンド・・・もう大人だから恋人と言おうか、がいた。
恋人もまた、化け物との戦いの末に肉体を変化させる「化け物」になった。
恋人はかつて自分を傷つけた理不尽な暴力と戦うために、そして俺を守るために強くなったのだ。
俺は恋人とともに覇道を歩んでいるのだが、それが正しいのか迷ってばかりだ。
俺と覇道を歩むとは、言い換えれば俺と罪を背負うということだ。
化け物との戦いで俺と恋人はどれほど手を汚しただろうか。
恋人はかつて自らに乱暴した二人組の男を手にかけたとき、深く傷ついた。
恋人はどんな思いで俺の隣にいるのだろう。
罪を背負うのは俺だけでいい。
そう思いながらも、気がついたら俺は恋人にすがっていた。
俺の一番の罪は、恋人のための覇道と言いながら、実は一番恋人を傷つけていることだ。
そしてその罪は、ギルティア王国を創ることでしか償うことはできない。
もとより後戻りするつもりはないが、俺にはもう前に進むことしか許されてない…。
なんて内容の小説を考えたと友人に話したら、