[連載小説]ギルティア王国大戦記 第30話
人間世界
優駿・アイリス・貴斗・シロガネ・ヘラクレス・スカラベ・ケルベロス・リザードマン・アンタイオス・ヤタガラス・フェニックス・ガルーダ・グリフォンが降り立った。
日付は8月1日であった。
優駿とアイリスと貴斗は長い間異世界を冒険していたので、元の世界に帰った喜びと同時に、そちらでは1日も経っていなかったことへの驚きも感じていた。
3人は家族を心配させてはいけないと、ひとまず自宅に戻った。
翌日
優駿はアイリスとのデートに臨んだ。
2人はデートの約束を果たせたことを喜んだ。
けれど、自分たちが平和に過ごしている間にもギルティア王国がいよいよ異世界を征服しようとしているかと思うといてもたってもいられなかった。
2人に合流した貴斗も同じ気持ちであった。
「なあヘラクレス、お前たちの世界に行く方法わからないか?」
優駿の問いにヘラクレスは
「俺たちこっちの世界に来るの初めてだし検討もつかないよ。」
と答えた。
一同が異世界へ行く方法を考えていたとき、異変が起きた。
ギルティア配下・セキリュウ曹長が現れたのだ。
セキリュウは時空の歪みが現れたとき、優駿たちを倒すために自ら飛び込んだのだ。
優駿はロート・ユナイトVに変身し立ち向かったが、まるで歯が立たなかった。
ロートを退けたセキリュウは人間世界を破壊し始めた。
世界の崩壊を放っておけない。
その気持ちは優駿もアイリスも貴斗も同じだった。
強い思いによって、優駿はその場にいた全ての異世界の住人と一体化。
ロート・ユナイトX(エックス)に変身した。
ユナイトXの力は圧倒的であり、セキリュウを瞬時に倒した。
戦いが終わったあとの現場には、時空の歪みが存在していた。
その場の誰一人として、異世界へ行くことに迷う者はいなかった。
「みんな、異世界へ行こう。そして今度こそギルティアを倒そう。」
優駿が口火を切った直後、ギルティアの声が響いた。
「その必要はねえ。」
ギルティアがメザイアを連れてこちらの世界に現れた。
しかも大地・篤司・寛騎が弾き飛ばされてきた。
「ギルティア王国はあちらの世界を征服した。今度はこの世界を制圧する。」
ギルティアの言葉に、優駿たちは戦慄した…。
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