[連載小説]ギルティア王国大戦記 第35話
8月5日・南太平洋ブロック
篤司と寛騎は入念な作戦を立て、行動に移した。
まずは地元民に成り済ますところから始めた。
その上で身分を隠し、情報収集に努めた。
語学堪能な寛騎のおかげで元帥に関する情報が集まり、篤司はただただ感心した。
寛騎が集めた情報によると、このブロックの元帥は至る所に監視カメラや盗聴器を仕掛けており、少しでも反抗的な者を察知するとユーザイ兵を送り込み攻撃するという。
「多分僕たちのことも気付かれてる。早く行こう兄さん!」
寛騎の言葉に篤司は同意した。
実際、篤司は元帥の拠点に心当たりがあった。
それは、寛騎の得た情報により確信に変わっていた…。
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