生きる意味①
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
【30代女性 未婚 婚活お休み中 転職活動中】
長く鑑定にいらしてくれている女性。
可愛らしさも抜け、素敵な女性へと変化していきます。
とはいえ、上記の通り、人生の方向性がまだ掴みきれていな今日この頃。
本人の許可を得て、今回取り上げさせていただく深いエピソードです。
日々、一生懸命生きている彼女だからこそ、世間の理不尽に翻弄されてしまいます。
きっとその姿はいわゆる「隙がない」生き方なのでしょう。
だからでしょうか?同じ匂いを感じて(笑)Mahouは可愛くて仕方がない存在です。
一般的な悩み事を一緒に乗り越えて来たこの数年ですが
彼女には昔から宗教的哲学的な悩みがあります。
「何故、私たちは生きているのでしょうか?
「何故、私たちは生きないといけないのでしょうか?』
「早く命を終わらせたい」
当初はありきたりの言葉を投げていたMahouです。
『もう少し楽しんでからでもいいじゃない』
『幸せになれたら、きっとそんなこと思わないよ』
『幸せになるために対策を探ろう』
でも、付き合いが長くなれば、どんな言葉をかけたとて、
『気休め』にしかならないことも、重々承知です。
だからこそ、この数年は、本音でこのテーマを2人で話します。
彼女は美しい手首に、多くの傷跡を残しています。
その事実に、簡単な励ましでは意味をなさないことを悟ります。
Mahouの鑑定場所には、同じような傷跡を持っているる人が
多くいらっしゃいますし、風の噂で時が経ってから、その人が神様の元へ
言ってしまった事実を聞くこともあります。
医療従事者ではないとはいえ、占い稼業は生と死の間に存在するのです。
今回の相談は転職活動の作戦会議となり、タロットの予想は好印象。
2人してほっとしつつ、最後には、この宗教的哲学的なテーマになりました。
先日とある政党の党首が決まりましたが、その候補者の政治家の方がこんなセリフを活用していました。
「私たちが生きている「今」。それは偉大な祖先たちが、命がけで守ろうとした「未来」だった。
似たようなセリフはこちらも有名です。
「お前が無駄に過ごした“今日”は“昨日”死んだ誰かが死ぬほど生きたかった“明日”なんだ」
それぞれの言葉を聞けば、みなさん何かしら思うことがあるでしょう。
前向きになれれば、それでいい。
でも、前向きになれない人もいるのです。
「だったら、私の命をあげたい」
あなたが占い師だったら、もしあなたの近しい人がこのセリフを言ったら
あなたはどんな言葉をかけてあげますか?
難しいですよね。
何かしらの事情があるとはいえ、彼女の心の叫びです。その計り知れない言葉の重さを肌で感じたら、簡単な言葉では答えられません。
『それができたらいいんだろうけど、残念ながら出来ないのよね』
『それができるのは神様しかいないんだと思う』とMahouが答えます。
「神様が判断しているんですか?どうして神様は私が嫌がっているのを分かってくれないのだろう?いっつもいっつも願っているのに!!」
口調が強くなる彼女の手を取り、手首の傷口をMahouはさすります。
続きます。
タロットMahou