近くの他人①

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか？

長年実母から距離を置いている息子夫婦からの相談
【50代夫婦　実家より徒歩7分　子育て終了2人暮らし】

親子の確執は、通常の日常ではなかなか見聞きしないものですが
案外どの家庭も蓋を開ければ、結構深刻辛辣な問題を抱えているものです。

今回の相談者は、ご紹介でいらして下さいました。
鑑定内容のタロットアドバイスレポート、というよりも
こんなエピソードがあるのだ、と知っていただきたいと思います。
（もちろん、Mahouのブログに出てくるお話は『全て』フィクションです）

実家の財力で、実家のそばに一戸建てを建ててもらった夫婦。
順調に子どもにも恵まれ、幸せに暮らしていました。

実家の親たちは、過干渉ではありますが
とはいえ、一戸建てを建ててもらったことを考えれば
ある程度のご機嫌とり、お世話は当たり前だとご夫婦は考えていました。

そんな関係が崩れてきたのは
息子夫婦のご主人、つまりご実家の長男さんが、入院をした時です。
こちらの長男さんが2週間の入院を計画的にしました。

ご実家は家業を持っており、実家の父親がメインで仕事をしています。
とはいえ、長男が家業に入った頃から、もともと勤勉ではない父親は
長男に任せっきりな仕事状況でした。

こんな流れだからこそ、計画的に2週間の入院にしたのですが
問題が起こります。

実家の父親ではなく、母親が入院先の病院へ勝手に退院手続きをし始めました。

長男夫婦は、びっくりしすぎていて固まってしまいます。
手術後の回復も順調だったこともあり、4日間も早めて10日で退院。

「病院の先生が、仕事にも支障がないと言っていたわ」と
意気揚々な実家の母。

「よかったよかった」という姿に、不本意ながらも
『病院の先生がそういうならば仕方がない』と長男は退院し、次の日から
仕事に復帰しました。

そう、みなさん、お気づきですね？
今では考えられませんが、時代が10年以上も昔だったので、後日発覚したのは
「母親が無理やり、病院の許可が降りたわけではない退院」をさせた事実。
だったのです。

当たり前のように、患部から膿が出てきて
緊急搬送、そして長男は母親の横行を知るのです。

長男にすれば、自分の命を軽んじられたという衝撃。
そして、結果的には、仕事をしない父親の代わりに、自分に仕事をさせようとしていた母親の卑屈な愛に、今までの人生が走馬灯のように蘇ってきたといいます。

全部、母親の言いなりな人生。

一気に血の気が引き、どれだけ自分が「虐待」されてきたか？に
気がついた瞬間だったといいます。

50過ぎた男性が、涙を浮かべながら吐露したストーリー。

続きます。

タロットMahou