姉妹③【逆位置Cups3】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
妹B子さんの衝撃の宣言。
Mahouの頭はクラクラします。
妹B子さんは言います。
「彼の子どもを産み、彼と実家の家業を盛り立てていく。
子どもは「行きずりの人との子どもと言って、未婚の母として育てる。」
その言葉を聞いて、ある意味Mahouの血の気が引き、冷静に聞きました。
『今現在、妊娠しているの?』
「今はしていません。でも、避妊しなければできると思います。」
姉の夫と不倫をしてしまった事実は、心情的に心を寄り添ってあげる事もできますが、
不倫相手の子どもを妊娠前から産むと宣言をしてしまうのは、『女性の醜い姿』です。
執着に囚われ、自分の幸せすら見えなくなっている状態。
罪を憎んで人を憎まず、Mahouのモットーでもあります。
全力でその考えを制止しました。
B子さんは言うんです。
「行きずりの人と言えば誰も気が付かない。」
当時はまだDNA鑑定が主流にはなっていませんでしたからね。
とはいえ、Mahouは否定的に伝えました。
『人には誰にでも『感』と言うものがある、あなた(B子)の視線や彼の態度、子どもの仕草、証拠がなくてもバレてしまうって事柄が世の中には存在するのよ。』
彼女はさらに言います。
「彼と私が、事業を盛り立てて、両親が私の子どもの面倒をみれば、やっていける。」
不倫相手の子どもを両親の見てもらいながら、自分は不倫相手と家業を盛り立てていく?
言葉って不思議です。なんだか理路整然と正しいことを言っているようなマジックに思えます。
人って、窮地に立たされた時、防衛反応の一つとして
『全部自分中心の常識で世界が回っていく信じてやまない』現象が起こります。
まさにこの時のB子さんです。
兎にも角にも、そのよろしくない計画を引き留めます。
唯一彼女が納得してくれたのは「産まれた子どもが不憫でしかないと言う事実」
何とか思い止まるような言葉を彼女の口から言わせて、不服そうな顔をしたB子さんは帰っていきました。
それから数年が経ち、彼女たちはどうしているのか?
そう思った頃、鑑定予約が入りました。
C子さんからです。
そう、彼女たちは3姉妹なんです。
C子さんは長女。だからB子さんは末っ子になります。
「Mahou先生、ご無沙汰しています。」
パリッとしたスーツと、まとめられた髪型。10年ぶりの再会の長女C子さん。
嫁いで遠方に住んでいます。
もちろん、Mahouは妹さん達それぞれの話を聞いているそぶりも見せない完璧な演技で、鑑定に入ります。
本題の鑑定内容は、C子さん自身のこと。
一通り鑑定が終わり、Mahouから『通常』の話として、聞きました。
『ご実家の皆さんは、お変わりないですか?』
家族ぐるみのお付き合いでしたからね、ご自宅にも何度も鑑定に伺っています。
話題に出さないのもおかしな話です。
C子さんは、少し目を伏せて、話してくれました。
お父様が他界されたこと。
家業はなんとか続いていること。
末っ子の妹(B子)と、真ん中の妹の夫が家業を切り盛りしていること。
真ん中の妹(A子)と夫が別居していること。
末っ子の妹(B子)は独身のままであること。
真ん中の妹(A子)は、父の葬儀に来なかったこと。
「長女の私が家業を継がなかったから、いけなかったのかもしれない。」
C子さんは呟きました。
多くは語りません。
Mahouも聞きません。
でも、ブログを読んでいるあなたにも、何か感じる想像力はありますよね?
「いつか3姉妹で会える時が来るといいな、と思っています。」
C子さんの小さな願いでした。
あえてMahouの考察をせずに、皆さんへ投げかけましょう。
あなたならどうする?
誰が悪い?
誰も悪くない?
「幸せ」と「生活」は、同じようで違う意味。
3人の姉妹が笑顔でいられるように、祈るばかりです。
タロットMahou