
努力体力③【大アルカナⅩⅩⅠ 世界】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
【20代前半 女性 外資系会社勤務2年目】
努力をしない人が理解できない相談者の彼女。
「だって、出来ないんだったら、努力するしかないじゃないですか?」
至極真っ当な意見です。
『でもね、、、
努力しなくてはいけないと分かっていても出来ない人がいるんです。』
Mahouが言っても、彼女は納得できません。もう一回整理しましょう。
相談者の彼女は、基本的英語能力が足りない事実は「致し方がない」と
分かっている。
↓
とはいえ、彼女なりに勉強法を進める。
「ノートのまとめて、仕事終わりに見返したりすると理解できると思いますよ」
↓
しかし、年上の中途入社の方は
「ノートを開く気にもならないのよね」と返答する。
↓
彼女は心で思う。
「だから仕事が覚えられないんじゃん!!(怒)」
つまり、中途入社の方の覚えが悪いのは、相談者の彼女のせいではない、と
いうことも出来ます。
では、さらに読み込みます。
「ノートを開く気にもならない」のは疲れ切ってしまって、帰宅後寝てしまうのではないか?
↓
タロットは言います。
『ただでさえ、聞き取れない英語の中で一日中過ごし、ストレスと緊張感の中で
業務に対峙しているのは、かなりの体力消耗であろう』
↓
さらなるタロットのアドバイス
『自分の育成能力の評価の前に、中途入社の方の「現状」を上司に性格に伝える方が最良だろう』
そう、彼女の評価以前に、チームにとって育成時間の余裕がないのです。
中途採用は「即戦力」を欲しているのです。
幸い、チームの座席は広いわけではなく、おそらく相談者の彼女と中途入社の方のやり取りも周囲は全て聞こえている範囲の席位置。
とっくに上司は気がついているようです。
「中途入社の方の覚えが悪いのではないか?」この上司の言葉は、育成担当の彼女の評価ではなく、中途入社の方の実力確認の言葉だったのではないか?と思われました。

どんなに眠くても、寝ずに努力して実力をつけていく人が、
この世には存在します。
そのような人たちは、人の評価よりも、自分と戦っている人が多い傾向が
あります。
アルバイトを一度もせず、人にものを教える経験がなく、
育成担当になった相談者の彼女は
「振り切った努力を全員がしているのだと思っていた」という神話のような世界観から現実を目の当たりにしました。
自分ができるからと言って、他人も同じようにできるとは限らない。
この文言はあらゆる場面で応用活用ができるでしょう。
出来るようになる事だけが良いことではなく
出来ない事があっても良い世界であるといいね、とタロットは彼女を諌めます。
『でもね、大抵のことはみんなできるんです。
みんなが出来ることを、みんなやらないんです。
みんなができることをやり続ける人が、優秀と言われるんです。
あなたの必要な努力はきっと報われるからね。』
彼女を見送りながら、Mahouが心の中で投げかけた言葉でした。
出来ない人を責めはしない。だからこそ出来る人を賞賛したいと思います。
タロットMahou