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赤い糸(60代の夢)③【大アルカナⅤ 法王】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

【60代女性 バツイチ 事務職】

この年齢で燃えてしまった心の炎を、いかに灯火に落ち着かせるか?

タロットは言います。
『恋が出来たことは、素晴らしいことだ。
あなたがまだ女であるという証拠。その事実を喜びなさい。

恋を楽しめる日々がようやくやってきたのだ。
しかし、恋は甘く切ないもの。思い出しなさい。』

心は中2病。脳内は大人の欲望。
このバランスが悪いと、タロットはやんわりと彼女に伝えました。

全てを失うほどの行動力を兼ね備えるほど、彼女は幼くはありません。
良い意味で、今現在、人生に問題がないからこそ、全てを捨ててもいいくらいの
感情が昂るのです。

もしこれで、自分が病気だったら?
育て上げたお子さんにトラブルがあったら?

果たしてここまで恋心に炎が燃えたぎるでしょうか?
さらに、好きな人に大きな借金があったら?ここまで燃え上がるのでしょうか?

そんな、意地悪な質問をいくつかすると
少しずつ、彼女は冷静さを取り戻してきました。

やはり苦労をしてきた実績は、彼女を裏切りません。

「彼のお世話をしたい」小さな彼女の願いではありますが
彼も立派な大人。タロットを読み解くと、関係性をわきまえている様子。

タロットは言います。
『彼は離婚しないであろう』
その中でいかに二人の関係を築いていくか?

恋愛は、相手あってのもの。
彼女がどう希望をしても、相手あるもの。

幾つになっても恋心で自分を見失うのは女心というものです。
Mahouはそれは『可愛い』と思います。

とはいえ、今まで築き上げてきた人生を棒に振るのは『醜い』

【大アルカナⅤ 法王 愛は欲ではない】

タロットは、今よりも彼と親しくなる方法をいくつか彼女に掲げました。

しかしながら、その提案は彼女にとっては嬉しいものではありません。
彼女は『自分のもの』にしたいのです。

彼女自身、それすらも認識できていませんでした。

長年我慢した日々だからこそ、一気に欲望が暴発してしまっています。
とても危険な状態です。

正直いえば、彼女はもはや「彼」を欲しているのではなく
「自分の欲しいものを手に入れる」ことに執着しているのです。

それは決して『愛』とは言い難い。
赤い糸ですらありません。

決して彼女は非難しているわけではなく、なんとか踏みとどまって欲しいと
タロットとMahouは全力を尽くします。

彼とお茶をする時間が増やせるように。
月1回の紅茶デートが、月2回に増やせるように。

まずはここからです。
近道はありません。

肉体関係が主流じゃない年代だからこそ、美しい恋愛をして欲しいと
願います。

もしあなたが、このような立場になったら
自分を抑えられる自信がありますが?

Mahouももしかしたら彼女のように、暴走してしまうかもしれません。
そのパワーを電力とかに変換できるよう、今日も修行に勤しみます。

彼女が笑顔になれますように。

タロットMahou



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