小さな女の子【大アルカナⅡ 女教皇】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
長年鑑定活動を行っていると、相談者さんも世代交代をしていきます。
最初はお母さんの鑑定が、その鑑定に連れて来られていたお子さんが思春期になり、成人になり、その子が鑑定に来てくれるようになります。
Mahouから見れば、足掛け10年以上そのお子さんの存在を知っていて、お母さんから漏れ伝わるエピソードなども共有していますので、30歳近くになって、「遠足の時のリュックの柄」などの話をするだけでも、あっという間に数ミリの距離感に近づけます。
占い師の役得です。
Mahouの特技に「そういったエピソードほど忘れない記憶力」という技があります。同じ思い出を共有した時の至福感は、何にも変え難いものです。
小さなお子さんが立派な成人になるその姿を拝見するだけでも、勝手に目頭が熱くなります。と、同時に、お母さん筆頭にご両親ご親戚が、命をかけて育てたんだな、という実績も肌感で伝わるのです。
先日の鑑定でも、鑑定で知り合った時はまだ結婚していた方が、色々あって離婚をし、専業主婦で子育てで駆けずり回っていた相談者が、久しぶりにいらしてくれました。今では宅建も合格し、立派に1人で生計を立てていらっしゃいます。
とはいえ、世間は厳しく自宅の修理の100万を金融機関から借りることが出来ず、困っていると、必死で育ててきたお子さんが、自分名義でローンを組むと申し出てくれて、綺麗な自宅で年を越すことが出来たそうです。
親を大切にするって、何も大それたことでなくても良いのだと思います。
親は、子どもが幸せであれば、その姿を見せてくれれば、それでいい。
先日の相談者さんも、最後にはこう言います。
「子どもが幸せな結婚できますでしょうか?」
そして、最初の話のお子さんも、最後にはこう言います。
「お母さんは、幸せでしょうか?」
この世で一番尊い質問だと、Mahouは思います。
親や子どもを蔑ろにする関係性が増えているような気配がする昨今です。
「仲の良いフリ」をする必要もありません。双方それなりの理由があるからです。
でも、離れていても、たまには心を寄せて、思い出してあげるだけでも
きっとその「愛」は届くのだろうと、Mahouは信じています。
タロット鑑定では「相談」という形になったとしても
それは「祈り」だと受け止めて、タロットからの言葉を紡ぎ出します。
美しい鑑定の一つです。
愛ある鑑定に携われて、光栄な瞬間。
タロットMahou