愛か?振りか?【大アルカナⅤ 法王】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
【40代女性 バツイチ パートタイマー】
長くお話を聞かせていただいている女性。
とにかく子どもを優先に、生活を合わせて生きて10年以上。
シングルマザーとしては、誇らしいお子さんが全員超有名学校に進学しています。
勉学だけではなく、スポーツも、栄養もバランスを考えて管理してきました。
その甲斐あって、思春期になったお子さん達は、自分のやりたい道を
明確に進めるほど、しっかりしています。
ところが、です。
基本的には仲が良いものの、要所要所で子ども達がお母さんを煙たがります。
管理体制がしっかりしすぎているのです。まぁ、わからなくはないですよね?
これではいけない、とお母さんもようやくBFを作ろうか?と動いてみます。
美しい方なので、問題なくBF候補が上がりますが、
なかなか『コレ!』が見つかりません。
その都度、BFの鑑定をさせていただきますが、
びっくりするくらい、いい人ばかり。彼女の男性を見る目が良いのがわかります。
がしかし、大人の恋愛がうまくいきません。
そう、全て彼女自身から潰してしまうのです。
大まかに言うと、
彼女はBFに対して、甲斐甲斐しく気を回します。
そんな彼女にBFたちは嬉しく思うのです。
とはいえ、この年齢であり、それなりの社会的立場を持つ人は
そこそこ忙しい人ばかり。
ふと彼女は思うのです。
「もしかして、私はセフレ?」
ある瞬間を境に、「これから行っていい?」と連絡をよこすBFに
素直に「いいよ」と言えなくなります。
確かに、最初は薔薇の花束を持ってきたり、ワインを持ってきたり、
二人で仲良くお話をしてから、さらなる濃厚な時間があったわけですが
最近は、彼女の家に来て、小一時間話をして、Hをして、
話しかけてもぼーっとして、時計を見て「あぁ、もう行かなきゃ」と帰っていく。
そんなルーティーン。
彼女が不満な気持ちを持つのもわからなくはないのですが、
その気持ちが高まってしまうと、言っちゃうのです。
「私はそんな程度の存在なのね?」
その途端に既読がつくと、音信不通(ブロック)。このパターンです。
気持ちはわかる、気持ちはわかります。
でも、、、お子さんとの会話でも、これを使ってしまうのです。
「お母さんのことなんて、その程度なのね?」
B Fにしても、お子さんにしてもその後の文章が聞こえるのでしょう。
「あなたのためにこれだけしてあげているのに」
人って難しいですよね。
最初は「好きで」「勝手に」やっていたこと。
相手のために「やらせてもらう」ことすら嬉しかったはずなのに
その「努力」が相手に理解してもらえないと、不満を持った瞬間に
「愛」が「執着」に変わってしまうのです。
「都合のいい女」「都合のいい男」「都合のいいこども」
悪い意味で使用される言葉ですが、でも、みんな全員が、そのように立ち回っていると思います。
相手に期待をかけすぎた瞬間に、今までの自分の愛が、自ら壊してしまうのです。
「愛」と「愛している振り」は、見た目は同じ。
差異があるとすれば、本人しか気が付かない小さな変化。
今回のケースは、忙しい日々を送る人は、その都度フレックスに対応できる女性が
欲しかったのでしょう。そうでないと恋愛が続けられない日々。
たった数時間ではあったけれど、彼女に会いに来たことは事実。
一方、彼女は、二人で過ごす時間をもっと濃厚に、定期的に、言葉でも態度でも
示して欲しかったのでしょう。
二人とも間違ってはいないのです。
欲しているものが違っただけ。
昔から言います。
「私と仕事どっちが大事?」
このセリフは(同じようなニュアンスでも)、まずその後うまくいきません。
このセリフを言うな、と言うことではなく、
このセリフを言いたくなった場合は、お互い望んでいる「恋愛、結婚スタイル」ではないのだという、証拠かもしれません。
必要な方に届きますように。
タロットMahou