見出し画像

運命の分かれ道【大アルカナⅢ 女帝】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

世の中は夏休みムードで、テンションの上がった若者たちが街に集っています。
そんな彼らを見ながら、ふと思い出したMahouの記憶。

中間くらいの偏差値の高校には、優秀な生徒もいましたが、
まーそれなりにヤンチャな生徒もいた時代。

昭和あるあるな話で、バイクの免許をとり、乗り回す『不良行為』が
なんだかちょっと眩しく感じる頃のお話。

Mahouも同じクラスになったことのある男の子が、『校則違反』であるバイクの免許をとり、同級生と二人乗りをしていた時に事故を起こしました。

本当に想定内のエピソードです。
バイクを運転していた彼は、即日退学。
そして後ろに乗っていた同級生は(Mahouは直接知らない)入院をし、数ヶ月後に退学したと、風の噂で聞きました。

そして、卒業式当日、皆と一緒に感極まりながら、学校を後にすると
10人程度の人だかりができていました。

その輪の中心には、入院して退学してしまった彼がいて、
周りにヤンチャな同級生が集っていました。

Mahouは息を呑みます。
おそらく事故の時に脊髄を痛めたのでしょう。
彼に身体には器具が装着されていて、見た時には立ち上がっていましたが、
そばには車椅子が置かれていました。

声をかけるような知り合いではないので、Mahouのグループは何も言わず
その場を後にします。
そして、少し離れたところにタクシーか?車が止まっており、
後部座席にお母さんと思わしき女性が座っていました。
(この時からすでに周囲の視覚チェックが発動していたらしい)

記憶としてはここまで。
この記憶を、40年近く経って思い出しました。

入院して退学した彼が、自分の姿を顧みず、
友人の卒業式にみんなに会いたかったその思いはどれほどのものだったのだろう?
車の後部座席に座っていたお母さんは、どんな気持ちだったのだろう?と。

【大アルカナⅢ 女帝 母の想い】

全て推測でしかありません。
とはいえ、子どもを持つ身となったMahouとしては、
今となっては、あらゆる意味で胸が締め付けられる記憶の映像です。

バイクを運転していた当人は、怪我はしたものの、入院の必要なし。
後ろで乗っていた自分の息子が投げ出され、打ちどころが悪く後遺症が残る。

運命の分かれ道です。

とはいえ、「運命だから仕方がない」と割り切れないものが感情。

バイクの運転手が「一緒に乗ろうぜ?」と誘ったのか?
車椅子の彼が「お願い乗せて?」と頼んだのか?
真実は当人しか知り得ません。

そして事実は一つ。

楽しい夏休み、といえども、人生の歯車のかけ違いがないように、祈るしかありません。
防げるものであるならば、防いでいきたいですね。

週末地方に遠征に行きますので、しばらくブログはお休みします。

タロットMahou


いいなと思ったら応援しよう!