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暗闇【大アルカナⅨ 隠者】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

先日山梨県にある『甲斐善光寺』に行ってまいりました。

天井画の鳴き龍でも有名とのこと。
日光東照宮の鳴き龍は、ガイドさんが代表して音を鳴らしますが
こちらでは自分自身で手をたたきます。

【しっかり龍の声を聴きました】

その後、善光寺では有名な『戒壇めぐり』に行ってきます。
とはいえ、久しぶりの遠出で浮かれていたのか?
はたまた日々の疲れでぼーっとしていたのか?
受付のおばあさまが一生懸命丁寧に説明してくれていたのに
脳内で話がまとまらないMahouは「ふんふん」と分かったかのような
演技を繰り広げ、一切理解もしないまま、順路を進んでしまいました。

いよいよ『戒壇めぐり』の入り口に立っても、同行してくれた友人が
なんとなく説明をしてくれるものの、理解せずまま一歩踏み出します。

なんだか暗闇の中の階段を降りるようです。
『階段』なのか?『怪談』なのか?まだ理解していません。

思いのほか真っ暗で、ようやく身の危険を感じるMahou。
壁をつたって歩くしかなく、最初が階段を降りたため、いつ何時足元にまたもや
階段があるのではないか?と恐怖が襲ってきます。

ここら辺まで来て、ようやく『善光寺には胎内巡りがある』という話を
思い出します。
ようやくその情報と、今、自分が体験している『戒壇めぐり』が一致していると
察します。

もうこの頃には、本当に真っ暗で、壁づたいの壁しか感覚がありません。
なんとか後ろについてきてくれている友人の存在があって、
『しっかりしなきゃ』と踏ん張れたので、前に進めましたが
もし1人だったら、引き返していたかもしれません。

それくらい、本当に真っ暗で、気づくのが遅かっただけとはいえ
なんの情報もない状態で(いえ、情報はたくさんあったのにちっとも理解していなかった)暗闇に入った後の、自分の精神の弱さを、十分理解できました。

暗闇に目が慣れているMahouだと思っていましたが、全く夜目が効きません。
わずか数分の経験でしたが、どれだけ自分がひ弱か?認めざるを得ませんでした。

【大アルカナⅨ 隠者 暗闇の中で生きる者】

1人で旅に出た時のように、予想外の体験で一気に五感+第六感が一気に立ち上がりました。
それくらい、非日常の数分でした。

これくらいでひよる自分が情けない(涙)
とはいえ、とてもいい経験でした。

みなさんも、この情報をすっかり忘れた頃に、ぜひ伺ってみてください。
『戒壇めぐり』自分を見つめるいい機会です。

タロットMahou

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