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新しい関係へ【大アルカナ0愚者】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
Mahouと長く知り合いだった方が、とある事情で、所属していた組織から
二人とも1ヶ月の差で、脱退することになったのが、夏の出来事でした。
ゆっくり話すことはなかったとはいえ、20年近くともに同じ組織で頑張ってきた間柄です。
最後に顔を合わせて話そうと約束していたのですが、知り合いの方の新しい組織の関係で、再会を予定していた日にちにはすでにそこへ移動しなくてはならなくなり、残念ながら再会は果たせませんでした。
実際距離が離れてしまうので、『もしかしたらもう2度と会うことはないかもしれない』と1人感じていたMahou。
あっという間に季節は流れて行きました。
そんなある日、奇跡は起こるものです。
絶対に会わないような場所で、「マホさん!!」と呼び止められました。
まじまじと顔を見ると、数ヶ月前に別れた知り合いでした。
再会を喜びあい、日にちを決めて、ようやく改めて席を持ち、先ほどまで
積もる話を顔を見ながら、涙ぐみながら、この20年間を2人で振り返ってきました。
時間をあっという間に過ぎて行きます。20年ですからね、話すネタは尽きません。
お店の方に「ラストオーダーです」と言われて、ようやく席を立ちました。
お店の外は真っ暗。信号機の場所でお互いを見送り、帰路につきました。
知り合いが言ってくれました。
「今までは組織を通じての知り合いだったけれど、これからは個人的に繋がって行きましょう」
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Mahouも大きく頷きます。本当に今回の再会は奇跡でした。
なんの意味があるのか?は、今はまだわからないけれど、もう2度と会えないかもしれないと、ある意味覚悟をしたMahouにとっては、
『神様はいるかもしれないな』と思えるような事柄です。
あっという間に切れる縁と、切れたと思っても再会できる縁。
この差は一体なんでしょう?
お互い再確認出来たのは、「とにかく一生懸命生きていた」というお互いの信頼でした。
仲良しごっこをするわけでもなく、でも相手の生き様を遠くから見ては、自分の中でお互いの生き方を尊敬していました。
多くの言葉を交わさなくても、長い年月お互いの姿勢を見続けたことが、信頼感を生み出し、友情が自然と溢れ出し、固い絆になっていたのだと思います。
多くの言葉を交わさないからと言って、友情が育めないわけではないのだと
改めて思います。
一生懸命生きていて、友情が育めたのだと明確になった事実は、私にとってのご褒美でした。
これからは友として関係性を築けたらいいな、と願います。
タロットMahou