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上手い話②

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

昨日のブログの続きです。

「折り言って相談がある、オフィスを貸して欲しい」と以前のパート先で同僚だった知り合いの彼女から、真剣な眼差しで言われました。

数秒後、Mahouが質問します。
『今の仕事(アイディア商品を売る仕事)の事務所として使いたいの?』
すると返ってきた言葉は、予想だにしない言葉でした。

「使っていない夜の時間に泊まらせて欲しい。」

Mahouは目をぱちくりさせました。
彼女は、離婚して実家に帰りましたが、地元ではそれなりの名家で、代々続く大きなお家でした。

「実家の母とうまくいかないから、あんな家には住めない。
だから、料金を払うから、寝泊まりをさせてほしい。どうせ夜は使ってないでしょ?」

(どうせって、、、)面を食らったMahouは、『だってお布団もないし、お風呂も物置きにしているから使えないよ?』と反論するのが精一杯。

「お布団なんかいらないし、お風呂はそばのスーパー銭湯があるから、寝泊まりだけでいいのよ。それなら料金は入るんだからまほりんにとってもいい話でしょ?」

若き日のMahouでしたからね、うまく返答できなかったことを記憶しています。
なんとか聞けた事柄が、『料金(宿泊の予算)はいくらを考えているの?』でした。

彼女は臆せずに堂々と言いました。
「一日500円」

それからは、頭が真っ白になって、その日には返事をせずに『少し考えさせて欲しい』と持ち帰りました。

当時のオフィスの家賃は約7万。
彼女が1日500円で30日支払うと1万5000円。
トイレもエアコンもおそらく使うだろう。
話に出ていたスーパー銭湯は、当時入館料800円、仮眠が出来るオールナイト可能な時代。おそらくこの銭湯の料金を基準に考えた金額なのかもしれない。

でも、そもそも待って?
Mahouは母子家庭でなんとかやりくりをしてこの鑑定場所を維持している。
彼女は実家と揉めたから家を出たいと言っている。
それでお金がないから15000円で「安全な場所」を確保しようとしている。
一緒に働いていたパートの時給も800円。
彼女が今、アイディア商品を売っていくら毎月稼いでいるかどうか?は知らないけれど、なんだか自分中心の上手い話にすり替えていないだろうか?

実家と揉め事があるのは、よくある事。
だから家を出たいというのは、自由にすればいいとも思う。
お金をかけたくなくて、考えていたら閃いて、友人に声をかけるのもわからなくはない。
でも、彼女以上に経済的不安定さを抱えながらも家賃を払っているMahouに頼むのはなんだかな?
頼む金額としてはどうなのかな?

数日考えて、彼女にお断りをしました。
『お客様が来る場所なので、申し訳ないけれど寝泊まりは自分でもしないので
お貸し出来ない。』

そして友人として聞きました。
『私から借りれないとしたら、これからどうするの?』

彼女は無表情で言いました。
「車で寝ればいいから、なんとかなるでしょ。」

結果的に、その後の付き合いは、かなりの距離感。
でも、しっかり再婚して、ヒーラーになってました。

色々とモヤるエピソードですが、貸さなくて良かったと心底思います。
もちろん今も時々、Mahouのオフィスを貸し出すこともありますが、この経験から『信用』がものすごく大事だと身に沁みています。

人の良さ、と取れば聞こえがいいのですが
自分の身を守れない未熟さ、と言い換えれば、しっかり自分の身を守る強さは
生きていく上で優位になるのだと、思い改めます。

ふっと思い出した昔々のお話。
紐づいて、お金の話もまた思い出しちゃった。

続きましょうか?(笑)

タロットMahou

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