アイヌの火の神様・アペフチカムイ【お盆特集②】
こんばんは! 白樺の騎士団・七庭(ななば)です。
今回は、アイヌの火の神様を紹介させていただきます。
トップ画像は先日ご紹介した『はじまりが見える世界の神話』から引用させていただきました。(詳細は上記のリンクをクリックしてください)
一見お盆特集と関係がない内容に思えますが、記事を読んでいただければ、このテーマを選んだ理由をお分かりいただけると思います(^^)
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◆アイヌの火の神様・アペフチカムイ
アペフチカムイ様は、アイヌの人々にいちばん親しまれている神様です。
赤い衣服と赤い鉢巻きを身につけた老女のお姿をしていて、金の杖を持っていると考えられています。
アペフチ様は火の神様として人々の生活を支え続けてきました。
家の中央にある囲炉裏に座り、料理や暖房などに火を利用する人々を見守ってきたのです。
↑引用元 :『はじまりが見える世界の神話』
◆この世界と異世界を繋ぐアペフチ様
火の神様として有名なアペフチ様ですが、人間とそれ以外の存在(神様や死者)の仲を取り持つ神様としても知られています。
アイヌの人々は、「人間界の言葉とそれ以外の世界の言葉は異なっていて、人間が異世界の存在と直接会話することはできない」と考えていました。
そのため全ての世界の言葉を話せるアペフチ様に仲介してもらい、異世界の存在とコミュニケーションをとっていたのです。
アペフチ様はまさに神様界の通訳。
他の神様は人間の言葉がわからないため、どんな祭祀でもアペフチ様の助けがなければ成立しないのです。
そして亡くなられた方々を弔う際にもアペフチ様の力を借りて儀式を行っていました。
◆死後の世界へ供物を配達
アイヌの人々は、死後の世界にいる人々にお供え物や祈りの言葉を届けるためにアペフチ様に仲介をお願いしました。
アペフチ様は人間の頼みを快く受け入れ、それらを運んでくれます。
そのおかげで、亡くなられた方々は生前と同じように快適に過ごせるようになるそうです。
(アイヌの人々の死後の世界に関する考え方は、また別の機会に紹介させていただきますね)
アペフチ様は昨日の記事で紹介したアズラエル様と同じように、私たちと亡くなられた方々を繋いでくれる存在なのです。
お盆の時期に、アペフチ様のことを少しでも知っていただけたらと思います(^^)
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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