憤怒の女神
アガサ・クリスティのミス・マープルシリーズに
「復讐の女神」(ネメシス)というのがあります。
教養に難がある私はヨーロッパの通底する神話とかに疎く
それにしたって、ラフィールさんとのいきさつを考えても
復讐の女神って全然ぴんときていませんでした。
それもそのはずで、今回必要があって調べていたら
ネメシスを復讐の女神とするのは間違いで正しくは
「義憤の女神」だというのです。
ああ、なるほどそれならすごくわかる。
「ポケットにライ麦を」では、かわいそうなグラディスのために
立ち上がるマープルさんはまさに「義憤の女神」だから。
「火曜日のジェーン」シリーズをブラッシュアップするつもりで
とりかかったブックカバーは、義憤の女神たるマープルさんの
編み棒と剣をモチーフにして試作しました。
その名も「土曜日のジェーン」。
火・水・土の三種類でこれから作っていきます!