#38 YTT Ultimate 100参るルート探索その② 実施編
元来YTT Ultimate は大和平野の周辺にある山を繋ぎ一周するルートで、約140キロの行程です。
コロナ禍前より、これを100マイル(160km)化させようという計画を立てておりましたが、当方、仕事の都合で山に行けず、更には肺病を患い、長期間計画倒れしておりました。
コロナ禍が過ぎ、YTTイベントも再開され、マムシ隊長が奮闘したBambi100同期の方々をはじめ、YTT Ultimate への挑戦者も徐々に増えました。
これまでと違ってコース設定には筆者よりも長けた協力者も居ます。遂に100マイル化を目指す方向に向かって動くことが出来ました。
『YTT Ultimate 100参る』
「参る」は自らが「行く・来る」という行為に対する謙譲語です。多くの先人が作ったトレイルを謙虚に行き帰って来る周回コース。無事に完成出来ますよう、温かく見守って頂ければ幸いです。
「さぁ皆様、参りましょうぞ!!」
南部の新ルート設定
2024年12月15日、午前9時に近鉄壷坂山駅を出発。道案内は時間配分、距離共に寸分の狂いも無き、頼れるJR _T兄貴。(筆者は話半分距離2倍と言われる適当ぶりです)
兄貴は事前に良いルートを考案し、下見までしてくれていました。流石です!
今回のルートはこちら💁
近鉄壷坂山駅をスタートし、土佐街道を進み先ずは高取城址を目指します。高取城の入り口より、当時武家屋敷の並んでいた芋ヶ峠方面への道を進み、吉野方面へ続く下りの尾根道へと入ります。
この道から先は初めて進むルートで楽しみにしていました。行き着く場所は大淀町蔵王寺龍峯院というお寺で、子安地蔵のある場所。
踏み跡が少なく、トレイルの状態が非常に良く大変走りやすい尾根道でした。所々に吉野町と高取町を区切る道標石碑が現れるので、街の境を区切る尾根だという事が分かります。
子安地蔵からはロードを走ります。交通量の多い国道沿いは歩道のある場所を進み、しばらく進むと大淀道の駅に到着します。
ここでは明るい時間はトイレ休憩と食事を行うことも出来ます。中にある食堂『ときん』は、YTTメンバーもお知り合いの方が経営しており、店には多くの登山用ザックが掲げられています。
大淀道の駅を出発後、近鉄、JR吉野口駅を目指します。道の駅辺りが芦原。次いで持尾、鉾立を経て御所に至ります。
持尾から鉾立への道が高取町と大淀町の境界となり、この道は『清九郎の道』と言われています。江戸時代の妙好人と言われ、地元では特に語り継がれている人物です。今回はルート脇にあるお墓に参りました。
ゴルフ場の横を通り抜けます。コース脇の道ですのでプレー中であればボールが飛んで来る可能性があります。要注意です。
吉野口から薬水駅までロードを走ります。御所市に抜けるには峠を越えます。古くから吉野と御所を結ぶ街道だったのでしょう。
峠を下り、かもきみの湯が今回のゴール地点です。ルートはこの先伏見道を経て金剛山へと続きます。伏見道の入り口確認を行いルート探索は終了としました。
まとめ
今回辿った100マイル化させるルートは大変満足な行程となりました。高取城址から大淀まで下るトレイルは気持ち良いもので、YTT Ultimate随一のフカフカトレイルでした。
金剛山まではトイレ、自動販売機が点在します。唯一ルート上に24時間営業のコンビニがありません。おそらく壷坂山を出発して以降、信貴山の手前までコンビニは無いでしょう。日中に大淀道の駅を通過出来れば暖かい食事や補給が可能です。
次回は北部のルートを見直して、奈良盆地を100マイルで繋ぐ『YTT Ultimate 100参る』を完成させたいと思います。