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アルペジオが聴こえたら

あの旋律が鳴り響くと
タイムマシンがない限り
過去には戻れないけど
あの時の情景が浮かんだり
グイッと引き戻される
感覚が生まれる

アルペジオとは

和音(コード)を構成する音を1音ずつ
低い方または高い方から順番に弾いていく
奏法です。
別名「分散和音」とも呼ばれ、
ギターやピアノなどの楽器で演奏されます。

とAIがすぐに教えてくれた。

私の言ってるアルペジオは
小沢健二の「アルペジオ」である。

ツーっと前奏が流れてくると

あの日、あの時のあの場所、あの空気
あの甘く、時には酸っぱく、ほろ苦い思い出
がグッと浮かんでくるような感覚に陥る。

ココロの琴線に触れてくるのだ。

過去は戻れないけど
揺り動かされて戻されるような音楽

そんな音楽ってなかなかないですよね?

音楽を聴くとその人の好みだったり
思い出を垣間見れるような気がする。

たとえ年代は違っても
一つの音楽を通じて語り合うことができる。
「あの頃は〜」とか、「忘れちゃった〜」
とか。「今の曲はわからない」でも
覚えてなくてもいい。
そういう語らいができることに

今日、この場所で一緒に過ごし、
同じ音楽を聴いているということに
意味があるんだと。

施設では家族でもない
介護職員の私。
他人だから
話せることもあるし
たとえ会話が成立しなくとも
手拍子したり、目を合わせてココロが
きっと通じてるなぁと感じる時がある。

いつかどんなに好きな音楽でも
忘れてしまうかもしれない。

でも、時に偶然流れてくるあの旋律を聴いて
少しココロがチクッとするような感情を
感じながら淡々と仕事をするのは
嫌いでないなぁと思う。

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