稽古場と家の往復
この台本を書き終わったのは8月31日の、コロナ感染者数が毎日過去最多を記録していたLINEの通知がちょっと懐かしくなるくらいの時、わたくしは何を感じてもいないような……
周りと同じくらいの危機感だった、全然バイトをしていた、誰も休んでいなかったから。死を感じることは特に無かった。
あまり人に会うことのないわたくしがもっと人に会わなくなった。
リモートワークする人がたくさん増えた。それはすごく良いことだなって思う。わたくしは常々、できるならみんなの知らないところで幸せになりたいと思っている。心配するなら、明日のご飯の心配しかしたくないのです。
わたくしは一人暮らしではないですが、もし一人暮らしだったら会社の人と以外誰と話すでしょうか。
わたくしと家の人と会社の人“以外”とは何なのでしょうか。自分以外とは。そんなことを思いながら書いてみたら、逆に親しい人たちのお話になってしまいました。
人間はやっぱり絶対にひとりでは生きていけないのだなって。
自立できないという意味ではないです。
赤ちゃんとしてこの世にぽっと出た時点から、人間だってことを周りに認識させるから、管理させるから。
演劇もひとりひとりが作業して、それがただ組み合わさるものじゃなくて、ひとりひとりにできることがあって話し合って話し合って1つのものを作るもの、な、イメージです。
良い人たちに囲まれてわたくしは演劇をしています。
関わる人間の大変な多さの見え無さ、についての話なのかなあ……
わからないです。