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イタリアボローニャ国際絵本原画展

梅田駅から普段は乗らない阪神電車に乗車。向かうのは西宮市大谷記念美術館。ここ2日ですっかり秋めいてきた。秋の到来に心を踊らせつつ最寄り駅に降り立つ。

11時30分に最寄えきに到着。
まずは腹ごしらえ、美術館までの道中にあったカフェ「ぎんのちゃや」に立ち寄った。暖かみのある家具とオシャレな置物や音楽、ソファーの下にはペルシャネコ。心惹かれる素敵な雰囲気のお店だ。
ローストビーフサンドとミックスジュースを注文。

ごちそうさまでした。

お腹を満たしたら美術館へ。
「イタリアボローニャ国際原画展2023」は世界で唯一の子供の本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアー」で開かれた絵画コンクールの入選作品を展示している。大人も子供も楽しめる絵本にはたくさんの工夫が込められている。そんな絵本の原画はさらに魅力的なものだった。

オイルパステルやコラージュ、切り絵。工夫の限りを尽くした作品たちはみていて面白い。中でも目を引いた作品があった。包装紙、ダンボール、押し花、ミラーなど一つ工夫を見つければ次がある。材料も素敵だけど描かれてる雲の形も可愛らしい。時間を忘れて見入ってしまうような心踊るようなそんな作品だった。

空想の世界を描いた作品、日々の暮らしや文化を描いた作品、世界中から集められた作品たちは多様だ。
描かれている土地の湿度や気風、文化。描写されている感情や時間の流れ。物語に合わせて作られた作品は静止画とは信じられぬほど雄弁だった。

作品数が多いだけでなく惹かれる作品がたくさんあり、技巧ももちろん面白い。原画展ならではの画材の発色や筆使い、滲み、細かいところまでたっぷりと楽しんだ。
鑑賞するうちに創作意欲が湧いてくる。満足度の高い展覧会だった。




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