【前半】撮影現場で起きた、キスシーンをめぐる対立についてーーハリウッドを揺るがしている、ブレイク・ライヴリーの訴訟問題をみんなで考えよう 前半(訴訟になるまでの話)

ハリウッド映画「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」の撮影現場においてセクハラがあったー。女優のブレイク・ライヴリーが起こした監督・主演のジャスティン・バルドーニへの訴訟がいまハリウッドで話題になっています。コンセント(同意)、そしてインティマシーコーディネーターとしての私のお師匠であるMia Schachterさんが取材を受けた記事がとても興味深かったので、皆様にも紹介しようと思います。

訴訟のきっかけについて

まずはこの訴訟が起きた背景からご紹介していきます。
もともとこの映画の公開前に、ブレイク自身の行動に関する記事が出始めました。最初に出たのは、映画の製作中に起きた問題の数々で、例えば「監督に相談に相談せずに、夫の俳優ライアン・レイノルズに脚本を書き直させた」こと。「編集作業にも介入し、自分で雇ったエディターの編集バージョンを通した」ことなどが報道されました。これに加えて、プレミアやプロモーションのときに、バルドーニを避けてたことも話題になり、DVを取り上げた作品にも関わらず、それについてほぼ触れなかったことや自分のブランドを全面に押し出したプロモーションだったことも槍玉に上がっていました。めちゃくちゃに評判が悪くなったタイミングで、2016年にライヴリーが記者に対して失礼な態度を取った映像の切り抜きがSNSで取り上げられて大炎上。ライヴリーの評判も最悪なことになっていたのです。

ライヴリーが監督・主演のバルドーニとプロデューサーを訴える

そんななか、ライヴリーが監督兼共演者のジャスティン・バルドーニをセクハラや名誉毀損で訴訟。バルドーニ側はこれを否定し、ライヴリーと夫ライアン・レイノルズを逆提訴しました。

訴えの内容は、バルドーニが出産を終えたばかりのライヴリーの体重について発言したことや、ライヴリーがバルドーニの性的な嫌がらせを指摘したことで関係が悪化。バルドーニが「あの女を叩き潰してやりたい」とテキストを送ってたことも明らかになり、公開前のキャンペーンで彼女を貶める戦略を立てたとされています。

訴訟によってバルドーニはエージェンシーから契約解除され、キャリアの危機に直面。そんな中、バルドーニ側から提出された一本の動画が、これこそが現場でのセクハラの証拠と言われています。というわけで、後半に続きます

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森田真帆
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