斎藤工Pとカンヌ映画祭に行ってきた、ドタバタ初日編
グリーンライトを目指して、いざカンヌ映画祭へ!
わたしと親友のアディが8年かけてハリウッドでの長編映画化を目指してきた映画「When I Was A Humanボクがにんげんだったとき」に、齊藤 工という最高に頼もしい仲間が増えたのは先月のこと!
これまで企画書を持っていっても、ハリウッドって言うだけで「なにそれww」と聞く耳すら持ってもらえなかった企画が、工くんのおかげで声を持ちはじめて、人が映画の内容をちゃんと聞いてくれるようになりました。
これ、本当に嬉しくて先日の大阪コミコンで大きいスクリーンに映画のポスタービジュアルが映し出されたときは、こんなに多くの人に届くなんて!と思わず涙が出ちまうほどの感動でした。
この映画の予算は10年前だと1億だったのが、円安で今1億5千万になっちまい、今2000万円がなんとか集まっている状況です。ハリウッドの場合はこのお金が集まらないとグリーンライトという撮影開始のゴーサインが出せないのです。だから、なんとしてでもあと1億3千万集めねばならない!!こんな一番大変なときにプロデューサーになってくれた工くんにはほんまに感謝しかないのですよ。。。
そしてそんなときに、MEGUMIさんがカンヌ国際映画祭で主催するJapan nightに我らが齊藤プロデューサーがゲストスピーカーとして登壇して、この映画のことをスピーチするというお話を聞きまして!!!!こりゃあ、一緒に行かせてもらって我らの映画の資金集めを頑張るしかねえ!となったわけです
空港で工Pをお出迎え
カンヌに一晩先に着いて、翌朝には工Pを出迎えに、日本語ペラペラのドライバーさんとともに朝イチ空港へ。
朝の通勤ラッシュはフランスも同じらしくて、反対車線がめちゃ混みなので、合流した工Pに「トイレ行っておいた方がええですよ!」とお節介母ちゃんのごとく促すものの、「大丈夫ですよ」と涼しい顔の工P。
そんなこと言うて、後でトイレ行きたくなっても知らんぞ!と車に乗り込んだ私
その時私は気づかなかったのだ
この後、地獄が待っているのを、、、
車に揺られて30分ほど経った頃、猛烈な尿意が私を襲い出した
これは私だけなのか、そうなのかは分からないのだけれど、私の場合尿意を感じる=限界 なことが多い。
もっと早めにアラート出してくれよ私の膀胱!と毎回怒りを覚えるくらい、限界爆発寸前まで我慢しやがるわけで。彼氏への不満をいきなり爆発させて別れ話切り出す女子くらいの唐突さでそれはやってくるのです。
しかもタイミング悪く、車内では工Pとスタッフさんがほがらかに私が以前カンヌにてスタンディングオショーベンをかました話で盛り上がり中。
言えない、言えないよこんなときに。オショーベン話に、更なるオショーベン話なんて恥ずかしすぎる。
しかし1時間くらいでホテルに着くって言ってたし、あと少しなら我慢しよう。そう思って地図を見たら、30分経ってるのにぜんっぜん進んでねえ!!!!!なぜや!!
どうやらとんでもない渋滞で下道にしたものの、全く進んでいなかったぽい、、、。(;OдO)
ヤバい!(;OдO)
ヤバすぎる(;OдO)
しかも同乗しているのは私と工くん、そして主催のMEGUMIさんのスタッフさん。
「すみません、トイレに行きたいのですが」の一言がなかなか言えない私。だが限界はもはやMAX! 変な震えが全身を襲う。
あかん、これは無理だ、やはり言おう!と意を決して「すみません、、トイレに行きたいですが」と伝えたところ、ドライバーさんに「無理だよー!フランスはそんなに簡単にトイレないから!」と一蹴されてしまうという絶望。
そんな中、「さっきからやけに静かだと思っていたら、そういうことか、、」と呟いた工Pは、私のヤバさに既に気づき始めており「なんとかならないですかね、、」と真剣にお願いしてくれた! ありがてえ!頼り甲斐しかねえ!
「この人、カンヌの街中でしたんだから車内でしますよ」
そんな緊迫感のある工Pお願いに、かなりの緊急事態と察したとみられるMEGUMIさんのスタッフさんも「カフェでもなんでも寄ってもらっていいのでトイレを見つけてあげてください!」とドライバーさんに懇願してくれている。
車内は森田をトイレに行かすという共通のゴールに向けて妙な連帯感に包まれ始め、トイレがありそうな店をすれ違うたびに「ここは!? ねえここは!?」とドライバーさんに確認するという地獄の黙示録に、、。
その間、私はと言えば迫り来る尿意に以前カンヌで駄々漏らしながら雨の中を歩いた悪夢を思い出し始め、ひとつの恐怖と戦っていました。
強めの咳1発で終わる
実は私、今年の1月から喘息がひどくてなかなかの強めの咳が急に襲いかかってくることがあるのです。年齢を重ねて感じ始めている尿漏れ、プラスたぶん今咳したら全部出る恐怖。
強めの咳1発で終わるど、これは。(;OдO)
トイレが見つからないストレスと、咳出たら終わるという先の見えない恐怖で心の中で念仏まで唱え始めた私。
そんなときに工Pが
「あ!マックは?」とナイス提案をしてくだすった
たしかに!マックならある!トイレがきっとある!!!!ナイス気づき!
「マックへ行ってください!!」
「ウィ」
ここでドライバーさんの運転が急に荒ぶり始め、凸凹道のたびにバウンスする車内。刺激を受ける膀胱。
「あっう、、うう、」
思わず変な声が漏れると斎藤Pが
「宇宙一聞く必要のない喘ぎ声を出すんじゃないよ」
とボソリ。
よほど聞きたくなかったのか、段差が見えると
工Pが「もう直ぐ段差だよ」と警告してくれるので
私はそのたびにクロスさせた股に力を入れて半立ちになるという技で、バウンスも乗り切っていきました。もはやマリオ。
そしてマックのトイレへダッシュしたアタイ。
工くん、ありがとう
スタッフさん、ありがとう
ドライバーさん、ありがとう
たどりついたトイレに動揺しながらもなんとかことなきを得ました。
長くなっちまいましたが、そんなバタバタ劇でカンヌ映画祭の幕は開けました
続く
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