初個展【蓮展@Tsubasa Coffee,新宿御苑前】での気づき
一年前はこんなこと予想も期待もしてなかった...。
小さい頃から、細く長ーーく音楽を続けてきて、ステージに関わることは、私にとって、やっぱり趣味ではなくて〈仕事〉です。
パンデミックで、アメリカとヨーロッパの仕事が全部なくなった時に、世界中のアーティストが出来る事を模索する中、私自身は随分と使命感の薄いスタンスで「こういう時もある!」とあっさり-お休みモード-に入りました。
アメリカでコンサートソリストとしてデビュー以来、フリーランスのミュージシャンとして活動してきましたから、オーディションやらコンクールで契約を取ってきて、交渉云々 スケジュール管理、勉強の計画進行もお金の管理も、全て自分でするスタイルでやってきました。
アメリカで私が住んでいた街、ボストンが2020年の3月にロックダウンして、アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパでも、そして世界中の芸術芸能活動が止まったような日々がしばらく続きました。
出演が決まっていたアメリカ国内でのステージ、音楽祭、ついでに ロンドンでのヨーロッパデビューとなるコンサートも中止に。
メールや電話であっさりステージがキャンセルになっていくのは、面白い...というか、一人で管理をしている分 肩の荷が一つづつ降りるような不思議な感じでした。
大きな事でも、とっても小さな個人的な事でも、バタバタしたって仕方がない〈時〉とか〈事〉というのがあるのを、私は 小さい時から感覚で知っているような気がします。
どんな流れの中でも、必要とされた時に、ベストのパフォーマンスができるスキルと知識と体力を、腐らせずにちゃんと持ち続けることができれば、パフォーマーとして...というか、人間として、たぶん大丈夫なのではないかな、と思ってます。(それがどーしたって話なんですけどね。←)
コロナ禍の日本に帰ってきて、どうせ暇だし、体調を崩して、資格の勉強をしたり、翻訳の仕事をしながら、蓮アートの資格も取ったら面白いかな..と思って勉強を始めたら、真面目に着々とプログラムを熟せば5〜6ヶ月かかるところを、色々あって(自慢ではなく) 1ヶ月で合格できてしまって、折角だし、人目に触れるところに...と、去年の6月に一歩踏み出して東京都美術館のZen展で展示をして頂いたら、今まで関わることのなかったような 面白くて温かい沢山の出会いに恵まれました。
今回、新宿御苑前のTSUBASA COFFEEさんで展示させて頂いているのも、そこのアートディレクターさんが東京都美術館で作品を見て下さってのご縁。
人のご縁って、本当に不思議です。
本当にありがたいです。
泥水の中でも美しい花を咲かせるから、蓮の花言葉は「清らかな心」なんだそうです。
今まで、泥水の中に、知らずに入っていったり、誰かにぶち込まれたり、自ら水を濁らせたこともあったのだろうけど、”清らかな”...とまではいかなくても、穏やかな心を持った人でありたいな..といつも思っています。
そんなこんなで、
今回の初個展【蓮展】私が一年で一番好きな5月始まりました。
思いもしなかった経験です。
6週間の会期中、素敵な出会いと嬉しい再会がいっぱいありました!
誕生日を迎えました。
お店の1周年がありました。
店主のお誕生日もありました。
”はじめまして"から急激に仲良くなれる出会いあり、
10年振りの再会が、15年振りの再会がありました。
日本に帰ってきて、逆カルチャーショックを受けてストレスを感じたり、心細いことも沢山あったけれど、私は 私が思うよりも沢山の人に見守られていることに気づくことができました。
日本では特に、少しでも目立つことをしていると、妬まれたり、やっかまれることが本当によくあって、悲しくなることもあるけど、やっぱり、 私は、強く穏やかな心で、〈美しくて なんだか面白いもの〉をこれからもつくり続けたいと、今回の個展を通して、思いを強くしました。
さぁ、あと3日。
元気に完走しよ♪
【蓮展 -はすてん】
Mahoko Taniguchi, Solo Art Exhibition
■5月3日(火)〜6月19日(日)
■ Tsubasa Coffee (ツバサコーヒー)
東京都新宿区新宿1-15-12 千寿ビル1F
(新宿御苑前駅から徒歩3分)
■土日祝日 8:00〜20:00
平日 8:30〜20:00
♢ラストオーダーは19:00です。
♢営業時間の変更など、最新情報はお店のSNSにてご確認頂けます。
6.16.2022
Mahoko
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