自閉症しんちゃんとダウン症ちいちゃん、2人しかわからない心のつながり。
自閉症の次男しんちゃんには、
ダウン症のちいちゃんという幼なじみがいます。
幼稚園2年間、
小学校の支援学級6年間。
8年間いつも一緒でした。
学校後の学童も一緒でした。
でも、
2人には会話はありません。
お話は得意でない2人だから。
嫌なことややりたくないことがあると、
ちいちゃんは地蔵のように動かなくなり、
しんちゃんは飛び出す。
対照的な2人に先生方はそれぞれにつかないといけなくて、大変だったでしょう。
2人が入学した時、
支援学級の同級生は2人だけ。
2年生になっても下級生が入学してこなかったので、
『しんちゃんちいちゃんペア』は
ずっとみんなから可愛いがってもらいました。
いつまでも小さいと思っていた2人も、
いよいよ卒業です。
2人に会話はありません。
目を合わせることも、たくさんは無いでしょう。
でも、
2人にしかわからない心のつながりが、
あるように思います。
お互いの存在を理解していて、
しんちゃんがいる。
ちいちゃんがいる。
小さいけど大きい安心感。
8年間ずっと一緒だった2人も、
とうとうお別れの時がきました。
夫が、ちいちゃんに、と2人の絵を描いてくれました。
ありがとう、ちいちゃん。
いつもそばにいてくれて。