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「みつける」よろこび

NHK Eテレの番組「こども手話ウイークリー」。
この番組で20年以上キャスターを務めた
河合祐三子キャスターが
4/3(日)の放送をもって
番組を卒業されました。

他の番組では
引き続きキャスターを務められますが、
ひとつの節目ということで、
日曜日の放送では
河合さんご自身のメッセージも
届けていらっしゃいました。

その一部です。


「・・・私ひとりだけの力ではなく、
番組をつくっているたくさんのスタッフたちと
協力して今日までやってこられました。・・・」


日本語では「たくさんのスタッフたち」ですが、
河合さんは「原稿を書く人、映像を作る人、声・・・」という風に
手話に訳していました。

日本語では隠れている
スタッフひとりひとりのことを
紹介してくださっていたんです。

制作チームの一人として
こんなに嬉しいことはありません。

こういう感動は
収録のたびにあります。

例えば「見守る」ということば。

社会ニュースの場合は
言葉の通りにつたえるけれど、
子どもたちに向けた内容では
場合によっては
手話では
「心の中で応援する」と訳されていたり。


心で考えて 心で届ける。


アナウンサーとしてはもちろん
母として人として大切なことを
学ばせていただいています。

頭じゃなくて
心でやりとりできる
本当に すてきな場所です。


富山テレビ時代に
ろうのご夫婦の暮らしを取材させていただき
短いドキュメンタリー番組を
制作したことがありました。

取材を通して
手話は
日本語の延長ではなく
ひとつの独立した言語だということを
学ばせていただきました。


手話は「見えることば」ですが、
目には見えない
心のやりとりを「みつける」よろこびも
あります。


それは
きいて、読んで、
頭で考えがちな日本語でも 
きっと 同じことなんだろうな。


私は
活字を精読するのが好きです。


その文章を書いた人が
伝えたいことをみつけるのが
楽しいから。


そういうのは
これ見よがしに書かれていないから
サラッと読んでしまうと
うっかり見過ごしてしまうもの。


みえない きこえない
でも、たしかにある、それを
みつけることを
これからも 楽しんでいきたいです。


ちょっと、話が脱線しましたが、
私はいま
楽しく学びながらお仕事させていただいている
というわけです。

なんて、しあわせなことでしょう。

今回は節目ということで
ドキドキしながら
「一緒に写真を撮らせてください!」とお願いし
快くOKをいただきました。

これからも「手話ニュース」で
河合キャスターと
ご一緒できるのは
私にとってとても嬉しいことです。


最後まで読んでくださって
ありがとうございます。

#井上真帆 #フリーアナウンサー #口福論 #声と食の素敵な関係 #ホリプロ  #こども手話ウイークリー

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