【詩】花瓶に花を生けるように。
花瓶に花を生けるように、生まれた感情を私という花瓶に差し込んでいきたい。
本音では、好きな花だけを生けていたい。
しかし、人には好ましくない感情だって生まれてくる。
捨ててしまいたくなるほどに、醜く染まった感情。
その感情を嫌い捨ててしまうのは、楽なことではない。
だから、手元に置いておきたくなくて必死に捨てようとする。
けれど、嫌いな感情は私を私だと思い出させてくれる花束だから。
私は綺麗に飾ってあげたい。
正直で不器用な私が、嫌いな感情を綺麗に生けるなんてできないかもしれない。
そんなことを思いながら、私は言葉を紡いでいく。
花瓶に花を生けるように。
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少し前に思いついて、一度twitterでつぶやいた作品です。
前の作品は少し明るい感じで締めていました。
本当は先に思いついていたのはこのnoteに書いた作品だったので、残された下書きから掬い上げてみることにしました。
花が好きな私にとって、言葉は花であり、自分は花瓶です。
私は花を美しく飾っていたい、だからどんな花でも飾れる花瓶でありたいと思っています。