雨の話①
今日は雨がすごかったので、ほんの少しだけ雨の話を。
一般的には、雨というと、降水量(観測値として)と思うかもしない。
しかし、もう少しだけ正確にいうと、この降水量というものは、雨だけではなく、固体降水、雪などを含んだ値のことをいう。
つまり、確実に雨だけの場合には降雨量を用いる。
降水量=降雨量+降雪量(固体降水)
英語にすると、少しわかりやすいかも。
Precipitation = Rainfall + Snowfall
例えば、熱帯のような雪が降らないところでは、雨というと、基本的にはRainfallを使うことになる。しかし、もし、熱帯のようなところで、Precipitationという単語が使われている場合には、「あぁ、雨のことだな(雪とか雹とか降る時でもあるのかな?)」ということになる。
じゃあ、降雨量でいいじゃん!と思うかもしれない。
しかし、雨が地上に降ってくる前には、上空で氷の粒の状態だったりする。
このため、基本的には降水量を用いることが多い。
降水量の測定には目的や対象とする物理現象の時間スケールに合わせて、地点観測・気象レーダー観測(以下、レーダー)、そして衛星観測がある(表1)。
表1 各種観測で得られる物理量と観測対象高度(荒木2021より引用)
雨量計による地点観測は、狭い範囲での実測値としての降水量の算定に優れており、レーダー観測は、メソスケール領域において地点観測が困難な複雑な地形や森林などを含む範囲の降水分布の算定には理想的な観測手法であると考えられる。より広大な大陸スケールにおける広範囲の降水量分布に関しては、衛星観測の利用が適している。
お腹がすいてきたので今日はここまで。