發王戦トーナメント4(1半荘目) 自戦記

發王戦負けましたあああ

結論ファースト大事ですよね。はい。悔しいです。

改めまして、日本プロ麻雀連盟37期の伊藤俊介です。
今までも何回か放送対局を経験してきましたが、今回初めて自戦記を書こうと思い、半荘ごとに考えていたことをつらつらと書きます。
雀力も文章力もまだまだですが、自分への戒めやら成長やらのためと思って書きます。

開始前の頭の中

今回の対戦相手ですが、

  • 竹内元太プロ

  • 有賀利樹プロ

  • 鈴木聡一郎プロ

全員最高位戦の次期A1リーガー。
言わずと知れた強者たちです。
そしてこのルールの戦い方を熟知していらっしゃる。
どうせ僕が一番実績も実力もないんだから変なこと考えずに、いつもWRCルールで打ってるような感じで打とう、そんな心持ちでした。

控室に入るとみなさんが声をかけてくださって、
思ったより緊張もほぐれた状態で対局を迎えることが出来ました。

前置きはこの辺にして自戦記に入ります。

1半荘目

自分の手牌視点で、気になったところを中心に振り返ります。
(多分結構端折って書いちゃう部分もあるので、気になったところは連絡ください!)

東1局

配牌

可もなく不可もなくな配牌。
上の3色を見つつ、平和ドラ1くらいを目標に自然に打ちます。

進んで11巡目。
利樹さんが東をポンしてから6p、5mと手出しがあり、1sはツモ切り。
ちょっとだけ索子のホンイツがあってもおかしくない場面で、この7pに声が出ず。
チーして南を切って6s必須の一向聴に取るべきだったかなあと。
ここで南を消費するのが怖かったけど消極的だったなと反省。

3sをチーして一向聴、打4p。
南を切って目一杯もあるけど前巡4p打って声かからず、利樹さん以外に筒子が高いため、ここも南を消費せず狭く構えました。
元太さんが悔しそうに西の2枚目をツモ切ったため、ここも一向聴くらいかなと思い、早く4pを打ちたいとなってましたね。

すぐ結果が出なくてもいいじゃん

まあ5pを捉えてカン6s聴牌で押し切れたかはわからないのですが、東発でちょっと慎重になりすぎたかもしれません。
結局全員ノーテンで流局。

スタートの打ち方や考え方がこの後のベースになることが多いのですが、局間に消極さを少しだけ反省して、気持ちを切り替えました。

東3局(親番)

配牌

これはさすがに苦しい。
ブロックが足りないので何も逃さない、ドラはまだ打たないといった感じで進めます。
そしたら聡一郎さんから2巡目にドラが、、
あー親終わったなあと思いました。

何局か打ってて分かったのですが、この3人么九牌のドラを結構早めに打ってくるので、ドラを打ったからといって手牌評価が高くなさそうな場合もありました。(その後の手出しが多いとか)

その後9巡目に3pを引いてこの形。4mか9mの選択です。
ここでは打4mとしました。
カン8mと4m北のシャンポン部分の選択ですが、ざっくりこんな感じで考えていました。

  • 単純枚数で北が一枚切られている

  • 聡一郎さんがタンヤオっぽい捨て牌で9mを切っていることから8mの所持率が少しだけ下がっている

  • 自分の目から14mが5枚見えていて危険度が高く、特に元太さんと聡一郎さんの序盤の切りに速度を感じていたので打つなら早めに打っておきたい

そのため4mを切った次巡に1枚切れの白を置いて、4mを並べました。
本当は4mをくっつきの牌として持っていたかったですね。

利樹さんからリーチ受けてこの手牌。
現物の1p切るか通っていない5p切るかの選択。
ここでは打5pとしました。
まずそれぞれを打った時の聴牌枚数比較ですが、

  • 1p:4種11牌
     ⇒6m4枚、8m4枚、5p2枚、北1枚

  • 5p:4種14牌
     ⇒6m4枚、8m4枚、3p3枚、6p3枚

数字上は5pを切るほうが聴牌枚数が多いですが、1pは現物のため安全に聴牌まで進めることが出来るかもしれません。
また、巡目的にも後ツモ3回なのでよくて聴牌までになりそうです。
そのうえで5pを切った理由ですが、

  • 利樹さんの4pと7pが手出しで、5pが当たるなら25p<58pの可能性が高い

  • 4pと7pはそれぞれ3枚見えのワンチャンス

  • 聡一郎さんが8pを手出しで迷わず打ってきている

特に3つ目の理由が後押しになりました。
一度9巡目に切った8pを手から迷わず打ってきたということは、筒子ブロックがあって7pの4枚目が持たれていると考えました。
 ⇒678pからツモ5pで打8pなど
巡目的にも通る保証のない牌は少考してもおかしくないはず。
(聡一郎さんは2局終わった段階で1打1打しっかり時間をかけて考えるタイプだと思っていました。)
そのため、58pの筋が切りやすいと判断し、打5pとしました。

結局聴牌とはなりませんでしたが、自分の中では悪くない1局でした。

東4局2本場

配牌

この配牌難しかったなあ。
2p切りが普通かなって思ったけどしっくりこなくて、先々にタンピン系まで見据えて打9sとしたけど合ってるかわかりません。
この手を1000点にしたくなくて、すぐ出た北はスルーするつもりだったので、だったら筒子や萬子でブロックを増やすことも見据えたかったっていう感じです。

そしたら聡一郎さんから4巡目リーチが入り、1発目にドラを引いたこの形。

打8mとして、門前で聴牌した時だけ勝負しようと思いました。
その後利樹さんから北が出て、ポン打2pで聴牌でしたがこれを取らず降りました。

東4局3本場

聡一郎さんにドラの2mカンされて、中がツモ切られたところ。
今リーチ来たらやばいと思って鳴かなかったけれど、だいぶ鳴いたほうがいいかもなあって思いました。
鳴いても鳴かなくても次大体3m4m切ることになりそうで、だったら手を進めたほうがいいよねって感じです。
鳴いたら頑張ることにはなるけれど、利樹さんからのアシストも考えられるので、分の悪くない勝負にはなりそうですね。

結局こうなって69pでリーチを打つのですが、周りの手も進んだところでリーチのみで前に出ているので、うーんで感じ。
6sは今5sを手出しした聡一郎さんにも、親の元太さんにも危ない牌なので、ここで中対子落としもありそうでした。

南1局1本場

元太さんのリーチ

1s4s3pと手出しされてのリーチ。
普段なら4sでお茶を濁しそうだけど、打2pとしました
理由としては

  • 3sが悪くなく見えていた

  • 4pが一応ワンチャンス

  • 2pはドラ筋の安めで、元太さんに打っても全員の着順が変わらない

  • この局が長引くと親が何回出来るかわからない(残り時間あと10分ほど)

ですね。一番は3sが悪くないと思っていたため、4sを打って3sの受けを消すことが僕の中では許されなかったからです。
(結局元太さんに暗刻だったので危なかったですが、、笑)
一発目じゃなきゃ2pをもう少し考えずに打っているので、ちょっと悩みましたが2pを打ちました。

南4局(時間のため最終局)

配牌

現状4着目。着順アップには

  • 満貫ツモ:3着

  • 跳満ツモ:1着

  • 聡一郎さんから3900:3着

  • 利樹さんから5200:3着

などでしょうか。
1着順で20000点の差があるため、出来るなら着アップを見たいです。
とはいえ20000点持ちくらいのラス目ならまあしょうがないかなという風には思っていました。
ここで元太さんに12000とか打ってしまう方がやばいので(素点的にも一人だけ離されてしまう)、ラス目ですが状況を見つつ、時には引く判断もする場合もあります。

巡目も進んで9巡目。ここから打1sとしました

  • 3mと2sが場に全部見えていた

  • 3sがかなり良さそうに見えていた

  • 跳満ツモでトップ

打点としても枚数としても1sが良さそう。
3m2sが1枚切れずつとかなら永遠と悩んでる気がします笑。
元太さんの4s2s手出し、利樹さんの打1sとかも後押ししましたね。

そしてこれ

5s切って七対子ドラ単騎リーチ!
3s引き聴牌のときはこっちにするって決めてました。
ツモったときの着順上昇が

  • 14mリーチ:満貫ツモで3着なので+20000点

  • 2m単騎リーチ:跳満ツモでトップなので+60000点

リーグ戦形式や連盟のWRCルールならどっちにとったかは微妙ですが、
このルールだと相当2m単騎のほうがいいと思いました。
感覚的には2枚差だと2m単騎が優位で、3枚差だとどっちが優位かわからないくらいのレベルです。
(感覚ずれてるかもなので教えてください。)

  • 14mリーチが3枚山、2mリーチが1枚山
    ⇒2m単騎優位

  • 14mリーチが4枚山、2mリーチが1枚山
    ⇒どっちもあり

今回は場に既に1mが2枚見えてて、4mの居所は不明(元太さんは持ってなさそう)だったので、結構迷わずでした。
結局14mも2mも1枚山だったので良かったです笑。

この局は聡一郎さんと2人聴牌で流局しラスで終了となりました。

最後に

2半荘目、3半荘目と振り返りをする予定です。
めちゃめちゃ書くの大変だと思いました、、けど記憶が鮮明なうちに書きます。
もっと他家の進行度合いとかどの辺のブロックがありそうとか書ければよかったのですが、1半荘目はそこまで読んで微妙な牌を押すみたいなのがあまりなかったので、2半荘目以降で必要なら書ければと思います。

自分の雀力向上のために振り返りましたが、ご意見ご質問等いつでもお待ちしています!

このnoteは最高位戦のチャンネルアーカイブを使用して振り返らせていただきました。

©最高位戦日本プロ麻雀協会

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