發王戦トーナメント4(2半荘目) 自戦記
1半荘目を終えて

1半荘目はラスとなりましたが、-30ポイント台のラスなら御の字かなとポジティブに受け止めていました。
最高位戦ルールのトーナメントについて考えていたこと
最高位戦ルールはトップから順位点が+30/+10/-10/-30ということで、連盟の一発裏有りルールのWRCルールと比較すると順位点が大きいルールとなっています。(WRCルールは+15/+5/-5/-15)
ここからは僕の考えでしかないですが、、
素点が大事といわれるWRCルールよりも着順を取りに行く細かな攻防が必要となるイメージです。素点が大事なルールであればまずは自身の手牌価値をベースに相手のリーチや仕掛けに押し返すのかどうかを判断することが多い印象です。
ですが、順位点の大きなルールでは誰にどういった手牌で押し返すのかということも重要になると思います。
私はこの「誰に」を重要と考えて打っています。
その人のポイント状況は?
どういった思考で打っていそう?
その人の攻めをかわすために他の人を利用できないか?
などなど、挙げたらいっぱいあります。
こういう普段と違う思考で戦うのがトーナメントの面白いところでもあり、難しいところでもありますね!(敗者の戯言と思ってくれればありがたいです。)
あとなんだかんだ書きましたが、私はWRCルールも着順が結構大事と思っているので、2つのルールの打ち方の違いとかはあまりないです!
2半荘目
東2局(親番)
1半荘目のラスにより、親番はなるべく頑張りたいという思いもありつつ、5巡目にこの手牌。

聡一郎さんに仕掛けが入ったところ。9s対子落としからスタートしており、ドラ2のケース高めかなあと思っていました。チー出し1sは恐らく門前なら使用できていたであろう牌。ドラ2枚あると仮定すると索子の形は
23455s + 打1s
3455s + 打1s
34556s + 打1s
などが考えられるかなあと思っていました。
こちらは親番で頑張りたいけどまだまだな感じ。
345の三色の仕掛けや、東發を重ねるの期待で仕掛けをすることも視野にいれながらなるべくまっすぐ進めます。

そして何とか門前で聴牌して即リーチ。
親のリーチドラ1は勝負手なので、三色とか考えずリーチします。
というかそんな悠長なこともう言ってられない状況です。
聡一郎さんが1m手出しのあと2mポンで打7s。
これほぼほぼ5sと何かのシャンポン聴牌ですよね??
相方はわからないけどドラだけは掴まないで!と思ってました笑

そして少考して手出しされる8m。
おい、これ5s8mシャンポンからカン7mに受け変えたよな!?

そしてこの仕打ちである。無情。
東3局
悲しくも親番は放銃に終わり、次局。
親の元太さんからリーチが来て自身この形。

配牌七対子の一向聴から聴牌できず、地獄のような手牌で親リーチを受けてしまいました。

何とか安牌を切り続けて迎えた13巡目。
完全安牌がなくなって、かつ自身は完全一向聴。
ここから打3sとして降りを選択しました。
理由としては、
親リーチである
4pがリーチ宣言牌にまたぐ牌で、かつ147pの両無筋である
69pが5枚見え
という感じです。
あとは元太さんは正直現状戦いたくない相手というのもあります。
初戦トップ目ですからここに打ち込むと聡一郎さん、利樹さんどちらも喜ばしい結果となってしまいます。
ただ、筋の3sを抜いたところで続く牌がないため、本当は4pを打った方がいいかもしれません。ここは色々な方に聞いてみたいですね。
結果14p待ちで聡一郎さんが放銃したのですが、これがこの局の正しい終わり方だったのかは今でもわかりません。
南1局

親の利樹さんから東のポンが入っていてこの手牌。
南と北は1枚切れずつで七対子も見える手ですが、北を打ちました。
親の捨て牌は5m手出しの後に發の手出しがあり、対々っぽさがあると感じていました。とはいえまだ普通の順子手の可能性が否定できないので、自身の手都合で打ちます。
6pが自分の目から3枚見えているとはいえ3pは悪くないと思っていたので、ダブ南を重ねての満貫ルートを見ました。
でも今になって、6mの暗刻落としですべて鳴けるようにした混一色なども選択肢としては有りなのかななんて思ったり思わなかったり。

そして2pをポン。
打牌は5p、、ではなく7pで役無しの36p両面聴牌としました。
理由ですが主に2点です。
ダブ南のみの2000点は聴牌料とほとんど変わらない
筒子が全体的に良いので、ダブ南対々をのルートを消したくない
利樹さんの仕掛けも気になるところですが、自身の点数もないのでここは上を見ての選択としました。あと2、3巡遅かったら5pを打ってダブ南バックの聴牌にとっていたと思います。

そして2巡後に役無しの3pをツモりました。
利樹さんの現物の6pを打って役無しを継続したのですが、ここは恐らく南を打った方がいいです。夢見すぎって感じですね。反省。
南を打って2巡の安全を確保しつつ、聴牌料をもらうルートに切り替えるべきでした。
しかも最終的に3pが利樹さんのあたり牌になっちゃってるし、、
良くないです。
南3局1本場(時間により最終局)

現状3着目。トップ目は元太さん。
2着目の利樹さんとは満貫直撃か跳満ツモで変わる点差
4着目の聡一郎さんとは3400点差
かなりきつい状況ですが、今やるべきことはこのままの着順で終わらせること。それであれば最終戦は利樹さんと約60ポイント差なので、何とかなる可能性があります。ラスに落ちちゃうと本当にやばい。
そのため聡一郎さん以外にアシストや差し込みなんてことも考えながらでした。

5巡目にこの形。2sを打ちました。
利樹さん元太さんの索子以外の中張牌手出しが多く、索子が高いため246sをすべて払っていこうと思いました。
他の選択肢としてはタンヤオで動くための1m2mとかもありました。

12巡目に9mを引いて3mか5mを切れば聴牌。
私は5mを切って3m単騎の聴牌にとりました。
選択の理由と呼べるものはあまりないのですが、利樹さんは3mは持ってないけど5mを持っていることはあるよねっていうくらいです。あとの二人は誰が何枚持っているか正直わかりませんでした。

そして8pを持ってきて3mを切りましたが、これが相違へ痛恨の放銃。
聡一郎さんの前巡4m手出しがあったため、3mの危険度が高い牌にもかかわらず打ってしまいました。
放銃しただけならまだやむなしと考えることもあるのですが、僕が一番悔やんだのは8pと入れ替えたことです。
58pの役有り聴牌なのですが場を見てもらえばわかる通り、この世には5pが残り一枚しかいません。それなのにもかかわらず甘えて3mを打ってしまいました。こんなデバサイ打つ奴いるかねしかし。
そしてこの表情である。

悔やんでも悔やみきれないとはこのこと。
切り替えるしかないけど自分に腹が立ってしょうがなかったですね。
でもこういうのをちゃんと反省してちゃんと次につなげるのが大事なので、放送対局で見返すことが出来るのはとても幸運でした。
終わってからなんっかいもこの放銃を見てます。いまだに8pツモ切らないかなと思っています。
最後に
3半荘トーナメントでラス×2とかいう絶望の状況で最終戦を迎えることになりました。
最終戦は多分いっぱい書くことがあるので本気で書きます!笑
あくまでも自分のために振り返っているので読みづらい箇所もあるかと思いますがぜひ最後までお付き合いください。
このnoteは最高位戦のチャンネルアーカイブを使用して振り返らせていただきました。
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