なぜモンド杯ルールを下敷きにするか
私が提案する麻雀の新ルールはモンド杯のルールを一部改変したものです。
広く使ってもらうためには、できるだけ有名なルールから外れないものがいいだろうと考えました。
Mリーグや各競技団体のルールも検討してみた結果モンド杯ルールを選んだわけですが、その決め手となったのはウマ・オカです。
モンド杯では、ウマとオカを合計すると
1位:+40
2位:+10
3位:-10
4位:-20
となります。各順位での差は
1位から2位:30ポイント
2位から3位:20ポイント
3位から4位:10ポイント
で、上の順位に行くごとに10ポイント多くもらえる計算です。
これが例えば最高位戦ルールだとオカがないため各順位の差は等しく20ポイントです。このため最高位戦では平均順位が重要となり、現状2位や3位の人は下に落ちる危険を冒すより現状維持を考えがちです。
反対にMリーグルールでは、2位から4位までの差は各20ポイントで最高位戦と同じですが、1位にはウマ30にオカ20ポイントが付いてウマ・オカ合計+50となり、トップ率の高さが重要になります。現状2位の人は、順位が落ちるかもしれなくても上を狙うことが増えます。
平均順位か、トップ率か。私はどちらも重要と考えます。
これは言い換えれば「長期でも短期でも成績が良いのが強い打ち手である」ということであり、ウマ・オカはその力を磨くための良いきっかけになります。
例えば年間通しての成績の良し悪しを考えるとなれば平均順位は重要な指標でしょう。
しかし、たいていの麻雀大会では少ない半荘数で優勝を決めざるを得ず、そうなればトップ率が重要になります。
どちらも良い成績の人がいたら、多くの人が「この人は実力者だな」と感じるのではないでしょうか。
平均順位もトップ率も両方取るとなると、ひとつ上の順位に行こうとする行為に一定のインセンティブがあればよいわけですから、上の順位に行くごとに10ポイントのボーナスが付くモンド杯ルールがよいだろう、という結論になりました。
一般的なルールから大きく外れず、シンプルでありながら最終局まで全員が参加したくなるルールが望ましいと私は考えています。