ウマの大小と素点
競技麻雀のウマには大きく分けて2つの潮流があるように思います。
+30 / +10 / -10 / -30
+15 / +5 / -5 / -15
の2つです。前者は最高位戦と麻雀協会(とMリーグ)、後者はRMUが採用していますね。(麻雀連盟は後者を基本としつつ、素点の状況によって変動制にしています)
後者のような小さいウマでは、順位よりも素点が大きな意味を持ちます。
極端な話、もの凄くでかいトップを取った1半荘があれば、他の半荘がいまいちでもカバーできてしまうということです。
反対に大きいウマだと、大トップの1半荘があっても、平均順位が悪いと総合成績はいまいち‥‥となり得るわけですね。
ドラが少ない(赤牌のない)競技麻雀では、打点を作りづらいぶん打点が常時1.5倍の親の立場は非常に強くなります。親リーチへのベタオリ発生率はとても高いので連荘が発生しやすく、必然的に大トップの発生率も高くなります。
競技麻雀では大トップをくつがえせる打点を作るのはほぼ不可能なので、トップが確定的になると他家は消極的になり、なおのことトップが独走しやすくなります。
赤牌があると打点を作りやすいことから大トップが発生しやすいような気がしてしまいますが、実は逆です。ドラがたくさんあると各人に散りやすくなるので、打点は拮抗して差が付きにくくなります。
また、麻雀の点数は満貫から上は上がりにくくなっていますから、満貫が出やすいほうが拮抗します。(競技麻雀では満貫を作るのは結構大変です)
麻雀には大トップもあれば僅差のトップもあるのであって、1半荘ではどうしても測りがたいゲームですから、1半荘だけ突出して良ければ有利になってしまう設計は望ましくないように思います。
なので素点よりも順位が重視される配分のほうがよいと考え、私が提案する麻雀の新ルールでは、ウマがやや大きめのモンド杯ルールを下敷きにしたわけです。