<麻雀初級講座>リャンメン待ち
いきなりですが、リャンメン待ちを漢字で書くと?
「両面」or「両門」どちらでしょう?
正解は「両門」なんです。
多くの方が「両面」だと思っていると思いますが、麻雀で「メン」とつくものは全て「門」が正しいのです。「早急」を「さっきゅう」ではなく「そうきゅう」と読む人が多くなってきたように麻雀の漢字も間違っているものが定着してそれが正しいものとして多くの人が使うようになってきた歴史があります。
最後の牌であがる「ハイテイ」という役も、正確には最後の牌(ハイテイ牌)をツモであがる時は「ハイテイラオユエ」(海底撈月)でロンであがった場合は「ホーテイラオユイ」(河底撈魚)ですが大体の方がどちらも「ハイテイ」だと思っていると思います。それで通じますので教室でもわざわざ「ホーテイ」だよと訂正することはほとんどありません。
こんなことはうんちくの話なので本題のリャンメンの話に入ります。(ここからはあえてリャンメンをカタカナで表記します)
ステップ1 牌姿を見て待ちを考える
上の画像を見て、一・四の「リャンメン待ち」だと理解できない人は麻雀を知らない方か始めたばかりの方だと思います。麻雀を始めたばかりの方に「幸せの形」として教えている講師の人も多く、一番最初に習う待ちがこの「リャンメン待ち」です。
まずは見て何が欲しいのかを考える力がステップ1です。
リャンメンの待ち牌パターンのことを「スジ」と言います。別の機会にもこの「スジ」のパターンは頻繁に出てきますので、このステップで理解しておきましょう。
ステップ2 リャンメン待ちを作る
手牌に何を持ってきたらリャンメン待ちが作れるのか考えてみましょう。
この7牌に何が来たら(ツモったら)リャンメン待ちができますか??
全種類挙げてみましょう!
ヒント・全部で8種類ありますよ
正解はこの8種類
全部出せましたか??
この考え方はとても大切で、次の牌を持ってきてから考えるのではなく、きたら嬉しい牌をあらかじめ考えておく思考です。1つ先を読むとでも言いましょうか。
この思考と自分の捨てた牌を常に見比べることで「フリテン」になることを防ぐことができます。例えば下の画像。
②に③がくっつき②③になると①を捨てているためフリテン候補のリャンメン待ちとなってしまう。同じように2を捨てているため4に3がくっつき34になるとフリテン候補のリャンメン待ちとなる。4の場合は5さえ引けば45でフリテン候補ではないリャンメン待ちとなるため、今回の7枚で最もいらない牌は②となる。何を残してどれを捨てるか(取捨選択)が鍵となるゲームなので、あらかじめフリテン候補になりそうなところをピックアップして優先的に捨てましょう。
初心者は聴牌した時にフリテンに気付く。中級者は聴牌する前にフリテンを防ぐ。上級者はわざとフリテンを残す。
ステップ3 指定された待ちから形を作る
ステップ1で、上の画像を見て一四待ちだと答えるのは割と簡単だったと思います。では、下の画像を見てください。
この2種類が待ちになるリャンメン待ちの形を答えてください。
正解は
この形です。流石に麻雀が慣れている方からすると簡単だったと思いますが、まだ始めたばかりの方には難しかったと思います。
では少しだけ難しくしてみます。先程の⑤と⑧が待ちになる形をリャンメン以外であと2種類答えてください。
ヒント・雀頭がないパターンと雀頭が2種類あるパターンです
正解は
この2種類です。この考え方は待ちを見て答えるのではなく、待ちから形を想像する思考なので難易度は跳ね上がります。この後3、4、5面待ちなんかも出てきますので今回の問題よりも格段に難しくなります。しかしこの考え方をマスターすることで相手のリーチなどに対して今から捨てようとしている牌が安全なのか危険なのか(危険の度合い)を判断することができるようになります。
では最後に1問。見出しの画像にもありましたが、高目イーペイコーの一四待ちの形を考えてください。
高目安目とは、待ちが複数ある時にAであがれば2翻でBであがれば1翻しかない場合などを指します。
例・78と持っているケースで6ならタンヤオ・ピンフ。9だとピンフのみ
正解はこちらの2種類
上は一であがると下は四であがると高目イーペイコーの手牌です。(待ちは一四)
最後に
いかがでしたでしょうか?
最初からステップ3を目指すのではなく、ステップ2のリャンメンを作ることを意識して、リャンメンになった際の待ちを捨てていないか確認する癖を習慣づけていきましょう。
目標はピンフが好きになり、知らない間にフリテンになっていたということがなくなるといいですね!
フリテンのチョンボ0を目指しましょう!
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