雀荘でアルバイトしようと思った話
前回の話↓
2005年、当時18歳で雀荘のアルバイトに応募した時は両親に内緒で面接に向かいました。
その頃は健康麻将が新聞で取り上げられ世の中に認知されたり、Mリーグのような企業を巻き込んだ知名度の高いプロの対局などもなく、競技の麻雀が世間に認知されているとはお世辞にも言えません。雀荘=怖いところ、博打をしているところというイメージはありましたので親には内緒にしていました。
当時の雀荘
当時主流だった雀荘のレート(賭け金)はテンピン(1.0)と言われる1000点100円のレートとテンゴ(0.5)と言われる1000点50円のレートでテンピンは1半荘の勝ち負けが5000円から8000円前後の取り合い、テンゴは2000円から3000円前後の取り合いでした。その当時のパチンコ屋で打つスロットは5万、10万を使うのが当たり前の4号機後半の時代でしたのでマージャンでのお金の取り合いはさほど賭け事といった感覚ではなかったのを覚えています。
(もちろん麻雀でお金を賭けるのは違法です。逆にパチンコは表向き賭け事とはなっていませんので合法です)
オレンジハウス
そんな中、僕がアルバイトの面接に行った「オレンジハウス」というお店は、テンゴのウマが250円500円というテンゴの中でもウマと言われる順位点が低いところで勝ち負けのやり取りが少ないお店でした。
レートが高いと場代(お店に払うゲーム代)が高くなり、レートが低いと場代は安くなるのが一般的です。テンゴの場代は350円から400円が相場でしたが、テンゴではあるものウマが安いオレンジハウスでは400円の場代でさらにトップは50円支払うというのはゲーム代としてはかなり高い部類のお店でした。
ゲーム代が高いのに賭け金は低い。これは賭け事としては相反するものです。ギャンブルで稼ごうとする場合、ゲーム代は安ければ安いほどよく、賭け金は高ければ高いほど良いものなので、全くの真逆でした。
オレンジハウスのお客様
レートは低いのにゲーム代は高い。そのコンセプトのお店だからこそ、お客様のレベルは高く、マージャンを賭け事ではなく、真剣勝負として受け止めている方がたくさんおられました。それに伴って従業員のレベルも高い水準となっていましたので、それを目当てにいらっしゃる方もいらっしゃいました。
オレンジハウスの面接
18歳の学生アルバイトとして週に2日ほどの出勤を希望し受けたアルバイトの面接。その日、店長は遅番の為まだ出勤はしておらず、社員の方に面接をしていただくことになりました。まずは希望シフトと時給などの話をした後、1人麻雀でテンパイするまでの打ち捨て順の確認。その後多面待ち、点数計算を確認し無事終了。最後はピンフのツモが瞬時に出るかの確認でした。
合否はその場で決まり翌週から出勤することに。学生だったので金曜日と土曜日の遅番勤務に決まり、その日はゲーム代無しでいいからと言われたので打って行くこと。先日フリーデビューしたばかりの若造が、現在の麻雀教室の講師を務めることになる第一歩を踏み出した瞬間でした。
オレンジハウスで出会った人
オレンジハウスでお会いした人の中にはプロの方もたくさんいました。そんな出会いの話を次回はしたいと思います。
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