2025年２月６日のどうする改め。

さて上の記事で「結論！」なんて書いてしまい、ましてや初感は「九切りダマ！！」なんて保険かけたような言い回しをしていましたが、結論を改めて考察した記事を投稿することになりました。おいおい記事にするならちゃんと精査した上でUPしろよ！とお叱りを受けそうですが、麻雀は様々な考え方を知り最善を選び続けることが勝利への道ですので再考察するってのもアリアリ！！勉強会仲間の知識を借りに借りて再考察していきましょう！！

ふ〜（和）

どんな手牌と状況だったか

前の記事を読んでください！！上にリンク貼ってあります。

なんて不親切なことは言わないので。こんな感じです⇩

なんで東１局って書かないかね・・・。（T＝東の簡易表記です）

対局が開始されたばかりの東１局、８巡目の西家。ルールは一発・裏・カン・赤ドラ無しのルール。八・九がそれぞれ１枚切れの状況です。８巡目なので早くはないですね。もちろん相手方の手牌進行にもよりますが平均で言うと８巡目は１シャンテンより悪いとあまり戦えないくらいの巡目です。（誰か１人がテンパイするくらいの巡目です）

勉強会仲間の若手プロ達の意見

普段、同期や先輩・後輩・他団体の知り合いと勉強会をしているのでその仲間達に意見を募集しました。ご回答いただいた皆様に改めて感謝いたします。以下、回答順に新谷の返答を追加してご紹介します。

同期Yさんの回答

「七切り、即リーチです」

新谷：そうですかそうですか。らしくて良いですね。局の勝率はドラ七切りリーチが一番高いと私も思います。

後輩Sさんの回答

「リーチなんですが、七か九かは場況でコロコロ変えてて選べないです笑
(セコい)　一応、七で！」

新谷：そうだよね。この手牌で場況なしは選びづらいよね。でも、どちらか選んでリーチするのは闘える選手の証。８巡目というのを重要視していますね。

同期Kさんの回答

「九切りダマにします。ツモ發はドラ単ダマ、發ポンドラ単騎、
五六引いての三色手替わり待ちに備えたいです。」

新谷：うむうむ。七ツモの回答もくれたら最高でした！！でも概ね同じ意見ですね。バランス型の彼らしくてGood！

プロ歴はだいぶ先輩のHさんの回答

「巡目が悩ましいけど、九切りトリダマで！上の段まではテンパイ外しかなあ
發切るかも🤔MAXハネツモみるかな8巡目は悩むけど
3色とドラ重ね見つつ、安全度の高い發残すかな」 

新谷：ほぼ同じ回答。やはり８巡目って本当に微妙なラインですよね。問題作った張本人のくせに「河」作ってよ！！って言いたくなります。平面何切るの限界を感じました。

かなり年下。RMUでは先輩Mさんの回答

「Bだとワンチャンの3000/6000欲しくて發切りたいけど8巡目かぁって感じです。6巡目だとほぼ發切ってる、個人的には9巡目まで切らせて欲しい。あと發一枚切った後の①⑧⑨を引いた時は發切りたい、567は嬉しくはないけど一応發切る。それ以外のピンズ、ソウズのノビは七切りリスクに見合うテンパイに巡目的にならなさそうなのでツモ切ると思います。」

新谷：Bルールだからこそ、可能性の塊のようなこの手を2600程度にはしたくないな〜と思いますよね。僕もBルールは（どちらかというと）序盤よりも後半に押し返せる手を作りたくなるので８巡目だとまだシャンテン戻しを考えてしまいます。

麻雀の理論がスラスラと出てくる麻雀マシンガンのCさんの回答

「2手変化待つ余裕はなくて見れて1手変化までの順目なので
九切ってリーチか九切ってダマるかを相手の速度感で使い分けそうです」

新谷：そうなんですよね。２手変化を待てる巡目か？と言われると厳しい巡目ではあるんですよね。なので九切りの取りダマに実際はしそうです。相手の速度感にあわせて使い分けるのは流石の思考です。

同期Mさんの回答

「8巡目なので七or九切ってリーチすると思います。
どっちかは河状況とかいろんなこと踏まえて決めたいので
平面だけだと選べません。テンパイ外しは1段目までかな。」

新谷：七と九の選択は平面だと七切りリーチになりそうかな。ただ場況がないと選択の限界を感じました。逆に何がどこで出てた七と九が選べるのか聞いてみたいですね。Bルールで即リーチを選べるのは普段から闘っている証拠ですね。

他団体ながらRMUの勉強会に参加してくれるナイスガイTさんの回答

「9m切りダマにします」

「このルールで8巡目であれば最低5200ルートにしたいという前提ですが、
以下理由です。

・7m引いたときのダマテンがきくこと

・裏目の發引きが5200
（ピンズの変化と場況によっては1300/2600の3面張リーチも視野に）

また發と比較した時のデメリットとしては以下2点だと思いますので、
1点目は特に發が安全なのかは河見て確認ですね

・守備力の低下、特に3色変化の時に打ち出すのがドラ跨ぎ9mになる
・6m引きのハネマンが無くなる

またピンズのイッツー変化については8巡目だと見づらいですね
3段目に入るとドラ7mは打ち出せないイメージです
とはいえ9m切りの後で8p引いたら9m切っちゃう気がしますけど」

新谷：何とも簡潔でわかりやすい説明。ありがとうございます。頭良いんだろうな・・・。なんて考えながら読んでいました。七引きのヤミテン、と裏目「発」暗刻時にドラ単もしくは３面張ノベタン・亜両面で1300/2600引きに行けるのは魅力ですよね。デメリットもハネマンルートの消滅・手変わり時の九の危険性くらいなのであまり感じませんね。

Jの推しチームが同じ後輩Tさんの回答

「発切りしてしまいそうです。ドラくっつきとピンズの伸びに期待出来つつ、発1枚抱えながら様子見出来ますよねー。
悩みどころはピンズが伸びてきた時に終盤にドラ切るの怖い
2列目までに張れなければ、状況にもよりますが守備的に方向転換しそうです」

新谷：８巡目なので様子見をするというよりも、東パツからデカイアガリを狙いに行くか、局の収支を考えてテンパイ取るかここで決めるといった感じでしょうか。この手が守備的になってしまうと相当マイナスなのでテンパイ取りした方が性格には向いてそう？？

職場が同じ後輩のHさんの回答

「東1局8巡目Bルール…九切りダマにします
このあとドラ重なり、ピンフ変化、三色変化してもリーチはしません
6巡目までテンパイ外しすると思います」

新谷：テンパイ外しは６巡目までですか。。ふむふむ。あとは大まか同じ意見ですかね。九切りではどうやってもピンフには変化しなそうですけどね！！

同期のSさんの回答

「Bで九切りダマにします。八引きひよっこりツモでよし、
五、六、七の張り替えが全て現状より打点的に良くなると思うためです。」

新谷：ひょっこり500/1000がこの手だと許せないんですよね・・・。五・六・七の手変わりは全てGoodですが。この手材料でBルールで2000点が許せないロマン砲なんだよな〜・・・。

他団体の方で打ちすじが理想的と勝手に思っているTさんの回答

「一発裏なしなら9m切りダマにします」

新谷：やはり九切りダマですか。確かに８巡目のバランスとしては良さそうですがBルールなのが引っかかっちゃうんですよね。ドラ引きとひょっこりツモ八の評価高目ですかね。

後輩Aさんの回答

「最終形は、以下２パターンを見たく九切り形式聴牌とり、
自分はリーチせずの選択をします

②③④⑤⑥⑦七567RRR →黙聴
②③④⑤⑥⑦六七567RR（または五）
→リーチかけ高め三色

現状打点がリーチかけても2600点
手替わり567三色同順が見えるので、ギリギリまで粘りたいです
五六を引いて来て初めてリーチしそうです
Rを引いて来た場合さらに九切りドラ単騎で黙聴続行します（自摸・出和了ラッキーで）（捨てられたらポン聴ドラ単騎にします）
ただ、九で放銃したら、2000〜3900のリスクがあるので、覚悟の上です」

新谷：発のポンテンドラ単を評価している意見が多く見られて自分の意識が変わりそうです。（なんて言いながら変わらないかもポンテン3900のドラ単を自分は評価していないので（汗）

後輩Rさんの回答

「九切りダマしたい！八ひょっこりツモ逃したくないのと、本線は五六引いての三色だけど発ポンのドラ単騎も辞さない構えを取りたい。」

新谷：ひょっこりツモとポンテンドラ単の評価の話はAさんの時と同じですが、本線とは別に相手に合わせて動ける形にしておきたい思考が働いてそうですね。

プロの皆さんの意見をいただいて

１４名もの方々にご意見いただけて嬉しい限り。勉強会やってて良かったとしみじみ思いました。ご協力いただきありがとうございました。

皆さんの意見

「七」切りリーチ（１人は九でも）３名
「発」切りテンパイ外し２名
「九」切り取りダマ９名（１人はリーチも）

やはりと言いますか九切りの取りダマが多いですね。当初考えていた取りダマをBルールだから考え直して「発」切りのシャンテン戻しにと考え直したのですがここまで大差で取りダマ優勢なのは８巡目が遅いと判断できるからでしょう。全員ではなかったですが６巡目まではテンパイ外しと回答された方が複数いたのでテンパイからのシャンテン戻しは６巡目まででそれ以降はリスクが生じすぎると判断されたと思います。

誰の意見にも入っていなかったのですが、取りダマで他家からリーチを受けた場合そのままヤミテンプッシュするのか、ツモ切り追っかけするのか、はたまた降りるのかも聞いてみたいところですね。Bルールなので他家のリーチ自体はそこまでプレッシャーになりませんがカン八でどこまで勝負するのかバランスが難しそう。

新谷のグチグチ

８巡目点棒フラットな東１局。八ひょっこりツモ・発ポンテン・ドラ単騎の評価を自分は低く見積もっているので九切りダマなら七or九切りリーチを選びたい。（おそらくドラ七切り）
手変わりの評価より巡目を優先するならこの方がスッキリする。

発切りと九切りの違いはひょっこりツモとポンテン、ツモ七に大きな差がある。その部分を評価する人は九切り取りダマが良いだろう。私はこの手牌を2600クラスで終わるのがBルールだと勿体無いと考えるのでひょっこりツモを受け入れずに８巡目でもテンパイ外しを選択し、他家のリーチや仕掛けにも被せようと覚悟を持っていきたい。

もちろん８巡目は早くないですし即リーが無難と考えますがBルールでマンガンからハネマンクラスを狙える貴重な手牌なので大胆にいきたいと・・・。

局の勝負所の巡目ではあるのでそこからのテンパイ外しには覚悟がいります。仕掛けが多い私ですがこの手は仕掛けづらい形の本手なので東パツから大振りしていきます！！なので結論は変わらず！リーチや九切りダマは他の要因があった時に。

平面何切るの限界を感じる手牌でしたが、結論が出しにくい以上いろんな意見がでてきて面白かったですね。完璧な正解があってないようなゲームですがいろんな引き出しを持つという意味では平面何切るをたくさん考えるのも面白い学習ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました！！
ではまた次の記事でお会いしましょう！
2025.3.3　RMU　新谷耕平