瀬戸熊ならリーチだろ?
「古川プロに他の打ち手のことを語ってほしい」
とのことですので今回は瀬戸熊さんのことをについて話そうと思います。
彼のMリーグの打ち方は読者の皆さんの方がご存知でしょう。
ならば、彼と長く戦ってきた公式ルールで瀬戸熊の対局を見て思ったことを無料記事に、彼が考えているであろうことを有料記事として私が話していこうと思います。
(瀬戸熊には事前に連絡をとっており、記事を書くことをOKとしてくれました。)
今回、追っかけで見ることができた第40期鳳凰位A2リーグ11節D卓の最初。瀬戸熊の連荘で思ったことを書こうと思います。特に表紙になっているところ2本場になっているところを書いていきます。
成績から4人の打ち手の心理を考える
成績は上から、内川、瀬戸熊、黒沢、近藤。
全員A1経験者です。もちろん同卓したことのある4人です。
彼らの成績としては
内川:自分が勝つか、瀬戸熊が自分より1日の成績が良ければいい。
瀬戸熊:上を中心に見る。しかし、9位にならないよう負けすぎはダメ。
黒沢、近藤:まずは大負けはしたくない、そこからの大勝ちを狙う。
こういう状況になります。
注目局に至るまでのストーリー
最初の2局、瀬戸熊の2連続あがりとなっているところです。
この状況を瀬戸熊がどのように捉えていたか、それが次局の選択肢につながります。
これが態勢論の考え方。あがりをつなぐという考え方になります。
この辺りは有料エリアに書いていきます。
ダブ東のトイツ落としは連盟の伝統芸
さて今回のキーポイントは8巡目の選択。東は1枚切れです。
ここで小考の後に打東です。
これを見た時には
「瀬戸熊は小島武夫や森山さんたちの麻雀をしっかり勉強し、実践にも入れている」
と感心しました。
理由は以下の通り
1、最高形のタンピン一盃口ドラ1を狙う
2、東を2枚捨てることでターツ選択を広く行うことができる
3、「瀬戸熊ならダブ東を1枚目はスルーするかもしれないから出さないでおこう」となり、警戒されてしまう
ということになります。特に役牌のトイツ落としは2の効能が大切です。私はほとんどやらない選択ですが連盟の公式ルールでは素点稼ぎが大事、手役を追いかけるために2枚の対子を捨て、ゆったりと構える。そして高打点の役への渡りをつけることができます。公式ルールを深く勉強するならば、皆さんも役牌対子落としを勉強してください。王道麻雀、素点をしっかり稼ぐ方法を瀬戸熊は体に染み込ませているのです。
瀬戸熊が王道の選択をしたのならば…
瀬戸熊の思いは届き、最高の形を作り出すことができました。
となるのであれば…
「瀬戸熊ならばリーチだろ?」
ということになるのです。ここで6,000オールをツモりにいくのが王道麻雀でしょう。
一方で、なぜ瀬戸熊がリーチしなかったのかも予測がつきます。この辺りは有料エリアに書きます。
そしてダマ聴も早々に瀬戸熊はツモあがり。4,000オールは大きな収入になりましたが、6,000オールというチャンスを見逃した局にもなりました。
この辺りまでが「たられば」批評になります。
このあとで瀬戸熊の思考を追っていこうと思います。
また、瀬戸熊がどのようにサーフィン打法に対応しているかも書いていきます。
今までは検事の古川孝次の総評。ここから弁護士の古川孝次の弁明を楽しんでください。瀬戸熊の思考があっているか…大きく外れたことは言ってないはずです。
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