絞りと役牌のトイツ落とし

今の時代のリーチ麻雀の場合、あまり「絞る」という技術は使わない。
しかし、競技麻雀など役牌をひとつポンした相手に一昔前だと徹底的に絞り倒した。
さらに言えば、その前の字牌ですら絞ることもある。
例えば、あがり親を迎えた親にダブ東を切らないとか、いいあがりをした南家にダブ南などは先頭だって切らない。そんな暗黙の結託があった。
ついている親にダブ東があるだろう…。そして手は高くなるだろうと…。

そして、役牌を鳴いて、色仕掛け(ここでは混一色のことをいう)の処に、もう一枚役牌を鳴かせるようなことはしない。役牌2役と混一色で満貫が確定してしまう。ましてや字牌がドラの場合は特にケアをしなくてはいけないと思う。
鳴かれたその上家は特に意識して鳴かれる牌はひとつも下ろさないと覚悟する。
麻雀って4人で闘うゲームであるが、あるときは3人が結託して、点棒を持っている人をマークしなくてはいけない。今までの味方が次の局面では敵に…と毎回毎回変わってくる。絞りというテクニックは下家が敵か味方によっても変わってくる…ということだ。

絞りについての対策もある。つい先日、とあるスポーツ紙にこのような牌姿と傾向が書いてあった。
東場の親番である。この東はダブ東である。
二三四 ③③④ 56678 東東 ツモ6 ドラ8

答えは不確かなダブ東を捨てて、タンヤオ平和を狙うというもの。
私はこれに、賛成である。これはダブ南でも同じである。この牌姿になった時にすぐに東や南に手をかけるのは相当なもんだと思う。
ダブルの役牌を落として行った方が受けが強いし、回らなくても良い。誰かに東を絞られていたのならば、拍子抜けさせることもできる。この形を覚えておくといいと思う。

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