古橋ケアを忘れた時、ふと我に帰った時。〜41期鳳凰戦A1リーグ11節B卓自戦記〜
引き続き、41期鳳凰位のA1リーグの自戦記を書いていきます。
今回は4回戦が早く終わり、新幹線に慌てて乗らなくても大丈夫であったほどに時間がありましたのでインタビューを受けることにしました。
その中で
「7がダメでした」
と言ったのですが、今回はこの部分を詳しくお話ししていくのと別のところで話を聞きたいというところがありましたのでそこをお話しします。
まずシミュレーションをすること、打ち方をどのくらい変えるか?
対局前には新幹線に乗って移動しますので、対戦相手と成績を事前に調べて、シミュレーションをします。もちろん、麻雀で対局するのであれば、どの勝負も勝ちたい。今までは相手関係なく+20を目指していました。しかし今節の対局メンバーはそれぞれの戦いがあるということです。
1、和久津と藤崎は前田や柴田を抜かすこと。
2、古橋と古川は内川より下に行かない、近づかない。
特に私の位置、降級ライン1つ上という立ち位置は、最終節を迎えると二人が襲いかかってきます。最終節には元々下位卓にはいないようしたいのですが、それが難しいとなった時にはせめて降級ゾーンにいる人たちから狙われないような立ち位置にいたいと願うものです。
こういったことをそれぞれが意識します。普段の対局とリーグ戦の違うところであり、それぞれ選手がどう思っているかを見てみると面白いでしょう。
一方で
「普段通りの麻雀を打つ」
これは十段戦のベスト16で手塚に言ったことです。
森山さんは
「自分のビジョンがあっても麻雀がそうさせてくれない」
というのを和久津に言ったそうですが、似たようなことです。普段通りの麻雀を変えることはありません。しかし麻雀は時に選択に迷う時があります。
相手の聴牌への押し引きに関すること。下家を絞るかどうか。私の場合は常に鳴きますが、他のA1の選手たちは親を流すために捌くか、本手をぶつけて親被らせをするか…という選択などです。
その時に初めて順位というものを意識するぐらいのバランスがいいだろうと思います。
実際の対局では、古橋から思わぬ牌が出て、大きく差を縮めることができました。本人にも意図があったり、反省していると思いますが、私としてはラッキーだったなと思うところです。
森山さんは間⑧もありだという話でしたが、ドラの中をツモったときに悔やんでも悔やみ切れないと言うことで、シャンポン待ちを選んでいます。
古橋に肉薄するところにまでいくことができました。
(後日の対局で下位の順位変動がありました。それは皆さんの目で確かめてください。)
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